〈この度の新型コロナのパンデミックは、何を示唆しているのでしょうか。私は、歴史家、歴史人口学者として“グローバリズムに対する最後の審判”だと捉えます。 ただ、新しい何かが起きたのではなく、このパンデミックが、すでに起きていたことを露見させ、その変化を加速させている、と見るべきでしょう〉 こう語るのは、仏の歴史人口学者、エマニュエル・トッド氏だ。 各国の死亡率に大きな違いがある理由 〈「経済統計」は嘘をつきますが、「人口統計」は嘘をつきません。作家エマニュエル・ベルルが述べたように、「死は嘘をつかない」。「人口統計」の操作は困難だからです。 今回の新型コロナで注目すべきなのも、各国の死亡率に大きな違いがあることです。 もちろん、気候の影響などさまざまな要因があるので、その点も考慮すべきですが、少なくとも現時点では、全体としてウイルスの毒性はそれほど高くない。ですから、それぞれの死亡率は、「ウ
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