最近いろんなところで採用事例が増えてきたRustですが、Webサービス開発でのAPIサーバーを書くのにRustは向いてないと言われたりします。Rustの第一のターゲットはシステムプログラミングでありGCがないためAPIサーバー開発でシビアなメモリ管理はしたくないというのは一理あるのですが、RustでAPIサーバーの開発を実際にやってみるとむしろ開発体験が結構いいなと感じます。パフォーマンスのために難しい所有権を無理にがんばるみたいなマイナスのイメージはほとんど当てはまらなかったです。 Rustの難しいライフタイム、所有権があまり出てこない Rustにおいて難しいとされるライフタイム、所有権といった概念があり私も書く前はかなり身構えていたのですが、これに苦しむことは思ったよりも少ないです。その要因はWebサーバーで扱う処理のほとんどがリクエスト・レスポンスモデルでデータの流れが一方向でシンプ
毎朝、デザイン系の英語記事を10件ほどおすすめしてくれるSlackボットです。このボットは現在も問題なく稼働し続けていますが、毎朝のニュースは文字で読むよりも音声として聞いたほうが負担が少なく続けられそうです。 そこで、このSlackボットを拡張して、毎朝デザインニュースのポッドキャストを自動生成する仕組みを作ることにしました。 成果物はじめに成果物について。完成したポッドキャストは毎朝SpotifyとApple Podcastで配信しています。 おおまかな処理の流れ開発前に想定した処理の流れは以下の通りです。 毎朝ポッドキャストが自動で配信される理想的なフロー自分はコンテンツ制作者ではなく、あくまでリスナーというスタンスを取りたいため、ワークフローに自分が介在しない完全自動化が理想です。 ところが、Sound Cloud APIの利用に必要なアプリケーション登録の受付が現在停止しているこ
資料のスライドにイメージ画像などを挿入したい場合はどうしていますか? いらすとやを重宝されている人も多いかも知れません。 ただ、いちいちスライドに合ったイメージの画像を探すのも面倒です。 OpenAIがDALL-E3を発表して画像生成AIのクオリティも向上してきました。 そこで、Googleスライド上でサクッとプロンプト入力してDALL-E3で画像生成してスライドに挿入できるようにしてみました。 Google Apps Scriptでスクリプトを配置して、OpenAIのAPIキーさえ用意すれば誰でも利用可能ですので、やり方を解説します。 Youtube動画でも導入手順を解説しています↓ (追記1)APIキーの取り扱いを心配される声を見かけたので、APIキーが秘匿されていることを記述で追加しました。 (追記2)多くの方にいいね・ストックいただいたので、なぜ本件に取り組んだかWhyを追記しまし
承前。 goldhead.hatenablog.com 読みたい小説がある。とても古い小説で、日本語訳が手に入らない。元はノルウェー語だが、とりあえずプロジェクト・グーテンベルクの英語版は見つけた。おれは英語が読めない。翻訳エンジンを使うしかない。比べてみたらAIに翻訳させると質がいい。しかし、いちいちコピペできる分量ではない。なにか方法があるかとChatGPTに聞いてみた。Pythonを使えばできるという。なので、やってみた。とりあえず、できそうな感じがした……というのが上の記事まで。 そして、今日だ。あ、この一連の記事はリアルタイムでお伝えしています。昨日の記事は昼休みに書いた。で、今日は朝から体調を崩して、午後遅くに出社。仕事を終えたあとPythonをいじりはじめる。昨日は「短い英文テキストファイルを読み込ませて、ChatGPTに翻訳させて、日本語テキストファイルを出力させる」という
承前。 goldhead.hatenablog.com おれは761,000文字ある英文の小説を、AIに翻訳させたいと思った。思って、やり方をChatGPT3.5に聞いて、Pythonがいいという。はて、Python、なんだかわからんが、そのインストールから始めたのが昨日の朝。 とにかく、テキストファイルにある英文をChatGPTにハードボイルド風の日本語に翻訳させたい。ただ、一度に送信できるテキストの量(トークン)は限られているので、自動的に限度内の送信を繰り返して、その返信を受取る。受取ったテキストを結合させて一つの日本語テキストファイルにする。それでおれはクヌート・ハムスンの『土の恵み』を読める。これである。 Growth of the Soil by Knut Hamsun | Project Gutenberg で、上の記事にあるように、行き詰まったのが「AttributeErr
はじめに この記事はAPIの基本的な実装方法を丁寧に解説します。基礎を学びたい方、今更聞けないような知識の振り返りを求める方の役に立つことを願っています。もう十分理解できている!という方は、目次から実装にとんでみてください。 具体的にはHTTPと呼ばれる通信方法を利用した、シンプルな本の貸し出しシステムの土台を考えます。要件の各ステップで、設計の基本原則やベストプラクティスについても触れながら、より実践的な知見を共有できればいいなと思います。 弊社Nucoでは、他にも様々なお役立ち記事を公開しています。よかったら、Organizationのページも覗いてみてください。 また、Nucoでは一緒に働く仲間も募集しています!興味をお持ちいただける方は、こちらまで。 基本用語 Webに関する基礎知識の解説記事はQiitaに豊富にあったので、要点を抑えつつリンクをまとめました。 WebAPI Web
はじめに OpenAI API のFunction Callingを触ったことがなかったため、AWS Lambdaを使いを試してみました。 Function Callingとは、ユーザーから受け取った入力から、事前に定義した呼び出すべき関数を判断して、関数の入力形式通りにJSON形式で出力する機能です。 メリットとしては、指定した型に沿ってJSON形式で出力してくれるため、外部ツールとの連携が容易な点です。 Function Callingでない場合、指定した型に沿ってJSON形式で出力するように、プロンプトを工夫する必要があったり、ユーザーの入力によっては、指定していない型で出力される可能性があります。。 ちなみに、Function Callingの動きや仕組みは、下記の記事が分かりやすかったのでご参考ください。 OpenAIアカウントAPIキーの発行 OpenAIアカウント作成後、AP
こんにちは。カミナシでソフトウェアエンジニアをしているaomanです。 私のエンジニアとしての経歴はカミナシが2社目で、前職も含めフロントエンドからバックエンドまで一通り開発はしていました。ですが、AWSなどインフラに関しては、アプリケーション開発時必要になったところを少し触ったりするくらいで、ガッツリと本格的に学んだことがありませんでした。 そんな私ですが、今回ECS Clusterの切り替え作業を先輩エンジニア監修の元一緒に行う機会をいただきました。どのようなことをしたのか、簡単にではありますがご紹介させて頂こうと思います! ざっくり概要 カミナシのサービスでは、APIサーバーの運用にAmazon ECS(on Fargate)を利用しています。また、APIサーバーコンテナの他にいくつかのコンテナが起動しています。以下がざっくりとした図になります。1つのTask定義があり、4つのコンテ
はじめに賽は投げられた2022年11月にOpenAIが公開したAIチャットボットChatGPTは、それまでのチャットボットの常識を大きく凌駕するその余りの流暢な受け答えから瞬く間に技術系コミュニティで話題沸騰となり、わずか2ヶ月でアクティブユーザー数は1億人を超え、その影響範囲はすぐさま技術系コミュニティの内側にとどまるものではなくなりました。プログラマが、大学生が、研究者が、物書きがChatGPTを試してはその自然な回答に驚愕しました。翌23年4月には、東京大学理事・副学長で教育・情報担当の太田邦史博士がChatGPTやStable Diffusion等の「生成系AI」の急速な発展とその著しい品質の向上を受けて「人類はこの数ヶ月でもうすでにルビコン川を渡ってしまったのかもしれない」とする声明を発表しました。 人類はこの数ヶ月でもうすでにルビコン川を渡ってしまったのかもしれないのです。むし
みなさんはまだXで消耗してますか?Blueskyに移住中の小野マトペです。 Go言語でBlueskyにポストを投稿するコードを書いたのですが、ベータ版とあってドキュメントも少なくやや難儀したので、メモとして残します。記事を通じて、Blueskyのアーキテクチャのユニークさも少しだけ伝われば良いなと思います。 クライアントには、Blueskyの公式Goリポジトリ github.com/bluesky-social/indigo のクライアント実装を使います。ただし、開発中で、今後使い方が変わる可能性もあるので気をつけてください。 github.com 概要 Bluesky は、大規模分散ソーシャルアプリケーションのための汎用連合プロトコル AT Protocol 上に構築されるアプリケーション実装であるという建て付けです。AT Protocolでは、クライアントやサーバーは XRPC という
こんにちは。techtekt編集部です。 6/4に開催された「JJUG CCC 2023 Spring」にて弊社のリードエンジニアである齋藤 悠太が登壇しました。 資料公開に関する声を多く頂戴し、当日の資料を公開します。 ぜひご覧ください! APIによるレガシーシステムの改善 それでは次回のtechtektもお楽しみに! 齋藤 悠太 Yuta Saito システムアーキテクト部 dodaアーキテクトグループ リードエンジニア SIerや事業会社業務での開発を経験し、2020年9月にパーソルキャリアに入社。現在はdodaサイト開発に携わっている。好きな技術領域はJava、Spring、AWS。 ※2023年6月登壇時点の情報です。
[2023.09.19 追記] 本記事の執筆にあたり参考にさせていただいたUdemy講座の講師の方より、記事内容についてコメントをいただいたため一部修正しました。 はじめに こんにちは、アノテーション テクニカルサポートの Shimizu です。 突然ですが、私も含めた Python 初心者に、以下のような人は多いのではないでしょうか。 昨今の AI ブームに乗って API でデータをやり取りする基本的な Python プログラムを PC 上で動かせたものの、それを Web アプリとして公開するまでのハードルが高く感じる。 ブラウザ操作の UI を実装するには Django などの Web フレームワークを習得したり、アプリとして公開するには Python が動作するサーバーを用意したりと、なんだか難しそう・・ そんな私にピッタリのUdemy講座を見つけたため、今回受講してみました。 Ch
Twitterが研究目的で同社のAPIを利用している研究者に対して、「月額4万2000ドル(約590万円)を支払う」もしくは「これまで利用してきたTwitterデータの全削除」のいずれをか迫っていることが明らかになりました。 Twitter is making researchers delete data it gave them unless they pay $42,000 https://inews.co.uk/news/twitter-researchers-delete-data-unless-pay-2364535 Musk’s Twitter wants academics to delete data in “book burning” scheme - Dexerto https://www.dexerto.com/tech/musks-twitter-wants-ac
即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」は2009年にサービスを開始し、スカウト可能会員数は190万人以上(2023年1月末時点)のユーザーにご利用いただくサービスに成長しました。 今回、その「ビズリーチ」の認証基盤としてIDaaS(Identity as a Service)のOkta Customer Identity Cloud(Powered by Auth0)(以下Auth0という)の導入を行いました。 本記事では認証基盤を刷新するに至った背景とAuth0を用いて100万を超えるユーザーをログアウトさせることなく移行した方法についてご紹介いたします。 前提 本記事で得られる情報 本記事を読むことで以下のような情報を得ることができます。 IDaaSを選ぶ理由 IDaaSを用いて認証・認可を運用中のプロダクトに組み込んだ事例 運用中のプロダクトに組み込む際に発生しうる課題と対
無料&オープンソースで使える自動化サービス「n8n」を利用して、「GIGAZINEのRSSフィードから1日1回タイトルとURLを取得し、既存のGoogle スプレッドシートに出力する」という基本的なワークフローを構築してみました。 n8n.io - a powerful workflow automation tool https://n8n.io/ GIGAZINEは以前にn8nを自サーバー上に構築しており、そのときの手順を記事化しています。n8nの導入方法を知りたい人はまず以下の記事をチェックしてください。 無料でIFTTTやZapierっぽく全自動連携できる「n8n」を自サーバー上に構築してみた - GIGAZINE まずはn8nにアクセスして「Add Workflow」をクリックします。 次に中央の+アイコンをクリック。 「On a schedule」をクリックします。 トリガーの
【リーク】はてなで建設的APIが採用された経緯の録音書き起こし 会議室にて 「○○ちゃんさぁ、ワシこのブコメどう思う?」 「一言で言うと最高、っすね」 「でしょでしょー?でもつかないんだよねスター」 「・・・っ!(来た・・・!)」 「原因は・・・なんだと思う?・・・最高のブコメを書いてるのにスターがつかない。そんな理不尽が起きる原因は・・・?なんだと思う?」 「そ・・・それはブクマカの低能ぶりが云々・・・」 「おまえだろ」 「は・・・?」 「おまえのつくる仕様がポンコツだからワシのブコメにスターがつかねーんだよおおおおお!」ガッシャーン(何かが割れる音) 「ひいいいい」 「今すぐ何とかしろ!建設的な意見だけが・・・スターを集められるように!」 「は・・・はひっ」 「はてなを・・・きれいなサービスにするんだ!わしのように知的な人間だけがスターを独占する!・・・圧倒的知的サービスを!」 こう
2023/5/16 追記 本障害について一部解消いたしました。詳細は下記告知をご参照ください。 hatena-announce.hatenastaff.com 2023年4月8日未明から、はてなにおいて Twitter 連携機能が使えない障害が発生しています。 これは、Twitter 側の API 仕様変更によるものと思われますが、詳しい原因は現在調査中です。ご利用中の皆さまにはご迷惑をおかけして申し訳ありません。 現在わかっている影響範囲 Twitter を利用したユーザー登録 Twitter を利用したログイン はてなブックマークの Twitter 連携機能 【追記あり】はてなブックマークでTwitter連携機能・Twitterログインが利用できない障害が発生しています - はてなブックマーク開発ブログ Twitter を利用したログインは現在使えませんが、はてなIDまたはメールアドレ
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