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読書に関するketaro0809のブックマーク (515)

  • 【読書感想】為替ってこんなに面白い! ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    為替ってこんなに面白い! (幻冬舎新書 731) 作者:尾河眞樹幻冬舎Amazon Kindle版もあります。 為替ってこんなに面白い! (幻冬舎新書) 作者:尾河眞樹幻冬舎Amazon 2024年は34年ぶりに1ドル=160円台まで円安が急進。「このまま円安が続くのか?」と不安になっている人も多いだろう。また新NISAを機に海外投資信託を買い始めた人にとっては、為替は大きな関心事となっているはず。そこで書では経済アナリストの著者が、為替に興味をもった人のさまざまな疑問に、会話形式でわかりやすく解説。為替に影響を与える金利や経済の仕組みが理解できるだけでなく、なぜ為替が予想と逆の動きをするのか、短期・中期・長期的にはどう動くかなどの“相場感”まで身につく! 「円高」「円安」という言葉を聞いたことがない人はいないはずです。 僕自身、自分で投資をやるまでは、為替とか日経平均株価に興味はなか

    【読書感想】為替ってこんなに面白い! ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 2011-2024 この13年間における最高の一冊 - HONZ

    2011年7月15日にオープンしたノンフィクション書評サイトHONZ。日2024年7月15日をもちまして13年間のサイト運営に終止符を打つこととなりました。 2011年の東日大震災から、記憶に新しいコロナ禍まで。はたまたFacebookの時代からChatGPTの到来まで。その間に紹介してきた記事の総数は6105。 発売3ヶ月以内の新刊ノンフィクションという条件のもと、数々のおすすめを紹介する中で、様々な出会いに恵まれました。信じられないような登場人物たち、それを軽やかなエンターテイメントのように伝える著者の方たち、その裏側で悪戦苦闘を繰り広げていたであろう版元や翻訳者の皆さま。さらに読者へ届ける取次会社や書店員の皆さま、そしてHONZを愛してくださったすべての皆さま、当にありがとうございました。 サイトを閉じることになった理由に、明快なものは特にありません。こんなサイトがあったら

    2011-2024 この13年間における最高の一冊 - HONZ
  • 【読書感想】Think CIVILITY(シンク シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    Think CIVILITY(シンク シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である 作者: クリスティーン・ポラス,夏目大出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2019/06/28メディア: 単行この商品を含むブログを見る Kindle版もあります。 Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である 作者: クリスティーン・ポラス出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2019/06/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 一流のエリートほど、なぜ、不機嫌にならないのか?ビジネスに効く!人間関係も良くなる!社内「処世術」の秘訣、礼節メールの極意、危険人物の見抜き方、怒りを鎮めるコツ―「職場の無礼さ」の研究、20年の集大成!全米で話題「礼節の科学」、日初上陸! 他人に対して親切に、礼儀正しくした

    【読書感想】Think CIVILITY(シンク シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    カレー移民の謎 日を制覇する「インネパ」 (集英社新書) 作者:室橋 裕和集英社Amazon Kindle版もあります。 カレー移民の謎 日を制覇する「インネパ」 (集英社新書) 作者:室橋裕和集英社Amazon 【どこにでもある「インドカレー店」からみる移民社会】 いまや日のいたるところで見かけるようになった、格安インドカレー店。 そのほとんどがネパール人経営なのはなぜか? どの店もバターチキンカレー、ナン、タンドリーチキンといったメニューがコピペのように並ぶのはどうしてか? 「インネパ」とも呼ばれるこれらの店は、どんな経緯で日全国に増殖していったのか……その謎を追ううちに見えてきたのは、日の外国人行政の盲点を突く移民たちのしたたかさと、海外出稼ぎが主要産業になっている国ならではの悲哀だった。 おいしさのなかの真実に迫るノンフィクション。 僕が住んでいる人口10万人にも満たない

    【読書感想】カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    経済評論家の父から息子への手紙: お金人生と幸せについて 作者:山崎 元GakkenAmazon Kindle版もあります。 経済評論家の父から息子への手紙 お金人生と幸せについて 作者:山崎元GakkenAmazon 【山崎元 最後の書き下ろし】「余命3カ月なら、ぜひやっておきたいと思った3つのことのうちの一つが書の執筆でした。(中略)息子にも、読者にも、書が経済と付き合う上で、いつまでも役に立つ『明るい人生のマニュアル』であり続ける事を、著者は心から願っています」(あとがきより) ●実際に息子へ送った手紙「大人になった息子へ」からできた作品。手紙原文も全文収録。 大学に合格した息子へ手紙を送ったことをきっかけに、闘病の中で新たに書き下ろし、書籍化。株式市場との付き合い方、最初の仕事の選び方、リスクとサンクコストについて、自分の人材価値とは・・・。人生をサバイブする戦略が満載。

    【読書感想】経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】安楽死が合法の国で起こっていること ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    安楽死が合法の国で起こっていること (ちくま新書 1759) 作者:児玉 真美筑摩書房Amazon Kindle版もあります。 安楽死が合法の国で起こっていること (ちくま新書) 作者:児玉真美筑摩書房Amazonにも、終末期の人や重度障害者への思いやりとして安楽死を合法化しようという声がある一方、医療費削減という目的を公言してはばからない政治家やインフルエンサーがいる。「死の自己決定権」が認められるとどうなるのか。「安楽死先進国」の実状をみれば、シミュレートできる。各国で安楽死者は増加の一途、拡大していく対象者像、合法化後に緩和される手続き要件、安楽死を「日常化」していく医療現場、安楽死を「偽装」する医師、「無益」として一方的に中止される生命維持……などに加え、世界的なコロナ禍で医師と家族が抱えた葛藤や日の実状を紹介する。 5年前に難病のALSを患う女性に依頼され殺害した罪などに

    【読書感想】安楽死が合法の国で起こっていること ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』(ちくま新書) : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    12月21 児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』(ちくま新書) カテゴリ:社会8点 相模原障害者施設殺傷事件、京都ALS嘱託殺人事件、そして映画『PLAN 75』など、日でもたびたび安楽死が話題になることがあります。 安楽死については当然ながら賛成派と反対派がいますが、賛成派の1つの論拠としてあるのは「海外ではすでに行われている」ということでしょう。 著者は以前からこの安楽死問題について情報を発信してきた人物ですが、著者が情報発信を始めた2007年頃において、安楽死が合法化されていたのは、米オレゴン州、ベルギー、オランダの3か所、それとスイスが自殺幇助を認めていました。 それが、ルクセンブルク、コロンビア、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア(一部を除く)、スペイン、ポルトガルに広がり、米国でもさまざまな州に広がっています。 では、そういった国で実際に何が起こっているのか?

  • 山崎怜奈が選ぶ、2023年のマイベスト「ブック」3冊

    1997年5月21日生まれ、東京都江戸川区出身、慶應義塾大学卒業。2022年に乃木坂46を卒業。TOKYO FM『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』などでラジオパーソナリティを務める他、歴史好きとしても知られており、クイズ番組や教育番組にも多数出演。『歴史のじかん』(幻冬舎)の出版をきっかけに、エッセイの連載を持っている。 【1】児玉雨子『##NAME##』 かつてジュニアアイドルをしていた大学生の女の子が主人公なのですが、当時は自分の意思でやっていたと自覚していたけれど、「それ、やばいんじゃない?」と周りに言われて、価値観が変わってしまう。相当センシティブなトピックですし、まず、このテーマに踏み込んで書かれたのがすごいなと思いました。まともに向き合わないほうが健全にいられそうなことには、まともに向き合わないと書けないと思います。 自分を投影して読んだわけではないのですが、名で世の中に

    山崎怜奈が選ぶ、2023年のマイベスト「ブック」3冊
  • この本がスゴい!2023

    「あとで読む」と思ったが、後で読まれた試しがない。 今度の週末・連休にと、積まれたは崩されない。次の盆休み・年末年始に繰り越され、山脈を成し床が消える。 読書事になぞらえて、「血肉化」と表現するならば、私がやっていることは、メニューを眺めて片っ端から注文しているくせに、いんすた映えを気にしながら撮るくせに、まともに咀嚼して嚥下して消化してない状態だ。 そのくせ、「積読も読書のうち」と開き直ったり、溜まったこそ私の証などと屁理屈こね回す。読まないに「負債」のような後ろめたさを感じつつ、新刊を探しだす。新しいはそれだけで価値があると盲信し、かくして積読リストは延びてゆく。 もう一つ、恐ろしい予感がある。感受性の劣化だ。 あれほど楽しみに「取っておいた」が、まるで面白くなくなっている。いや、そのの「面白さ」が何であるかは理解できる。だが、それを面白いと感じなくなっているのだ。

    この本がスゴい!2023
  • 【読書感想】中流危機 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    中流危機 (講談社現代新書) 作者:NHKスペシャル取材班講談社Amazon Kindle版もあります。 中流危機 (講談社現代新書) 作者:NHKスペシャル取材班講談社Amazon かつて「一億総中流社会」と言われた日。戦後、日の経済成長を支えたのは、企業で猛烈に働き、消費意欲も旺盛な中間層の人たちだった。しかし、バブル崩壊から30年が経ったいま、その形は大きく崩れている。 2022年7月内閣府が発表したデータでは、1994年に日の所得中間層の505万円だった中央値が2019年には374万円と、25年間で実に約130万円も減少した。もはや日はかつてのような「豊かな国」ではなく先進国の平均以下の国になってしまった。なぜ日の中流階層は急激に貧しくなってしまったのか。「中流危機」ともいえる閉塞環境を打ち破るために、国、企業、労働者は何ができるのか。その処方箋を探った。 ランキング参加

    【読書感想】中流危機 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】教育は遺伝に勝てるか? ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    教育は遺伝に勝てるか? (朝日新書) 作者:安藤 寿康朝日新聞出版Amazon Kindle版もあります。 教育は遺伝に勝てるか? (朝日新書) 作者:安藤 寿康朝日新聞出版Amazon 結局「生まれが9割」は否定できない。 でも、遺伝の仕組みを深く理解すれば、「悲観はバカバカしい」と気づくことができる。 遺伝が学力に強く影響することは、もはや周知の事実だが、誤解も多いからだ。 書は遺伝学の最新知見を平易に紹介し、理想論でも奇麗事でもない「その人にとっての成功」(=自分で稼げる能力を見つけ伸ばす)はいかにして可能かを詳説。 「もって生まれたもの」を最大限活かすための、教育の可能性を探る。 ランキング参加中読書 ネットで「親ガチャ」なんて言葉が使われているのをよく見かけます。 僕自身は、なんで自分には東大に受かったり、医学部の教授になったり、Googleに就職できたりするような才能が無いん

    【読書感想】教育は遺伝に勝てるか? ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • ”違法と合法”の境目が揺れ動く薬物たちの体験談──『意識をゆさぶる植物──アヘン・カフェイン・メスカリンの可能性』 - 基本読書

    意識をゆさぶる植物──アヘン・カフェイン・メスカリンの可能性 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズⅣ) 作者:マイケル・ポーラン亜紀書房Amazonこの『意識をゆさぶる植物』は『幻覚剤は役に立つのか』などで知られる作家マイケル・ポーランの最新作で、副題に入っているようにアヘン、カフェイン、メスカリンといった植物由来の薬物の可能性を実体験も合わせて追求していく一冊だ。 前著『幻覚剤は役に立つのか』はLSDやサイロシビンなど、一般的に幻覚剤と呼ばれるものが人間に害だけではなく利益をもたらす側面もあるのではないかと主張し、実際に自分でもその効果を体験していく一冊だった。次々と幻覚剤を試してラリっていく体験談とその筆致は愉快で、同時にそれがどのような作用を脳に、人体にもたらすのかという化学的な説明も明快でわかりやすく、傑作といえる内容であった。 作(『意識をゆさぶる植物』)もその路線を踏襲し

    ”違法と合法”の境目が揺れ動く薬物たちの体験談──『意識をゆさぶる植物──アヘン・カフェイン・メスカリンの可能性』 - 基本読書
  • 『半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防』 - HONZ

    21世紀を理解する上で読むべき経済書 書は、軍事・経済・生活に欠かせない戦略物資、半導体をめぐる国家や企業の攻防をいきいきと描いたノンフィクションだ。半導体業界の興亡を、個人や企業のミクロなエピソードで紡ぎ、マクロな経済史・産業史へと昇華させる。『石油の世紀』でピューリッツァー賞を受賞したダニエル・ヤーギンをして、「21世紀を理解する上で読むべき一冊」と言わしめた。 著者であるクリス・ミラーは30代の新進気鋭の経済史家。国際関係学で有名なタフツ大学フレッチャースクールの学者でありながら、驚くべき文才の持ち主である。400ページ超にわたる分厚いだが、語り口の滑らかさから、読んでいてその分量を感じさせない。 しかも、各章は10ページ以内におさえられ、テーマや国ごとに区切られている。年代に応じて、アメリカ、ソ連、日中国台湾韓国、東南アジアと半導体の主要国を中心にストーリーが展開されて

    『半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防』 - HONZ
  • 『津久井やまゆり園「優生テロ事件」、その深層とその後』異常な犯罪者は異常な社会から生まれる - HONZ

    読むのにとても時間がかかったのは、著者が巨大な問いと格闘しているからかもしれない。戦後最悪ともされる凶悪事件を通して、私たちの社会の奥底で起きている変化をとらえた力作だ。 書は、神奈川県相模原市の障害者施設、津久井やまゆり園で、入所者と職員45名が殺傷された事件の深層に迫ったノンフィクションである。事件そのものを取材したは他にもあるが、書が類書と一線を画すのは、サブタイトルにある「戦争と福祉と優生思想」という視点だ。一見バラバラな3つの言葉は実は深いところでつながっている。それだけではない。著者の人生もまたこの事件と無関係ではなかった。 ノンフィクションのディープな読者は著者の名前に見覚えがあるかもしれない。著者には浅草で起きた短大生殺人事件に関する著作(『自閉症裁判 レッサーパンダ男の罪と罰』)がある。2001年、浅草で19歳の女性が見ず知らずの男に刺し殺されたこの事件は、男がレッ

    『津久井やまゆり園「優生テロ事件」、その深層とその後』異常な犯罪者は異常な社会から生まれる - HONZ
  • 『政治家の酒癖』酔いが動かした世界。 - HONZ

    一説によると人類は1万年以上前から酒を飲んでいたらしい。最も古いアルコール飲料はハチミツを主原料としたミードと呼ばれるものであったとも言われている。紀元前4000年ころには古代メソポタミアでビールが飲まれていたし、ワインは紀元前3000年頃から飲まれていた。人はかくも昔から酒を飲み酔っていたのだ。人が酒を飲む理由は様々だろうが、古代や中世の人々が酒を飲むのには、定住生活による水質汚染の問題があったとされている。生水を飲むという行為は非常にリスクが高かったのだ。 とはいえ、酒は酔うことでリラックスした心理状態をもたらして、人と人との間をスムーズにする潤滑油としての機能も担ってきた。当然、酒席での発言や振る舞いが政治に影響を与えてきたのは古今東西の歴史を見れば枚挙に暇がないであろう。政治の世界すらそうなのだ。私たちが日々行う仕事、ビジネスの世界でも酒の影響力は無視できないはずだ。しかし、なぜか

    『政治家の酒癖』酔いが動かした世界。 - HONZ
  • 『霞が関の人になってみた 知られざる国家公務員の世界』「官僚」の魅力とシビアな現実をゆるーく語るエッセイ - HONZ

    国会中、大臣や議員の背後で控えている人々。どこか厳めしく無機質で、原稿を読むときもぼかしたような言い回しをする。「官僚主義」といったネガティブワードに代表されるように、彼ら官僚に好印象を持っている人は少ないと推測する。近年はツイッター等で霞が関の人たちによる暴露が耳目を集め、そのブラックな労働環境に同情されると同時に忌避感も強まっているのは否めない。 そんな官僚たちの仕事と日常をエッセイ風味でゆるーくシビアに語ったのが書である。著者は人事交流という枠組みで2016年から霞が関に入省した人物で、それまでは他業種で10年程度働いていた。「世間のイメージと違う、ナゾに満ちた知られざる霞が関ワールドをお伝えしたいと思った」のが執筆動機だ。 さて、書の特徴として、語り口こそコミカルだが、その労働環境は前述の暴露話のとおりおそろしく過酷な点がまず挙げられる。 たとえば、質問通告による国会待機。国会

    『霞が関の人になってみた 知られざる国家公務員の世界』「官僚」の魅力とシビアな現実をゆるーく語るエッセイ - HONZ
  • わからない、でも考えるべきだ。『死刑のある国で生きる』とはどういうことなのかを - HONZ

    あなたは死刑に賛成ですか? 賛成、反対、あるいは、どちらでもない or わからない。 はたして即答できるだろうか。決して身近な問題とは言いにくいので、普段から考えている人は多くないだろう。しかし、とても重要な問題だ。この問題を考えることは、生きるとはなにか、人権とはなにかという大きな命題に思いを巡らせることになるのだから。 作者の宮下洋一はスペインに根拠を置き、世界中を取材するジャーナリストである。2018年に、『安楽死を遂げるまで』で講談社ノンフィクション賞を受賞したのも記憶に新しい。日人が無意識のうちに宿しているメンタリティーを保ちながら、十分な国際感覚を活かして取材して書き上げたノンフィクション。その多彩な視点、そして客観と主観を行き来しながら進める考察に感心した。しかし、驚くには早すぎたようだ。私にとっては、前作よりも作の方がはるかに面白かった。 安楽死は、突き詰めると、不治の

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  • この本がスゴい!2022: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

    「いつか読もう」はいつまでも読まない。 「あとで読む」は後で読まない。 積読をこじらせ、「積読も読書のうち」と開き直るのも虚しい。人生は有限であり、が読める時間は、残りの人生よりもっと少ない。「いつか」「そのうち」と言ってるうちに人生が暮れる。 だから「いま」読む。 10分でいい、1ページだっていい。できないなら、「そういう出会いだった」というだけだ。「いま」読まないなら、「いつか」「そのうち」もない。 に限らず情報が多すぎるとか、まとまった時間が取れないとか、疲れて集中できないとごまかすのは止めろ。新刊を「新しい」というだけの理由で読むな。積読は悪ではないが、自分への嘘であることを自覚せよ。「いま」読むためにどうしたらいいか考えろ。「」にこだわらず読まずに済む方法(レジュメ、論文、Audible)を探せ。難解&長大なら分割してルーティン化しろ。こちとら遊びで読書してるんだから、仕事

    この本がスゴい!2022: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
  • 【読書感想】日本インテリジェンス史-旧日本軍から公安、内調、NSCまで ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    インテリジェンス史-旧日軍から公安、内調、NSCまで (中公新書 2710) 作者:小谷 賢中央公論新社Amazon Kindle版もあります。 日インテリジェンス史 旧日軍から公安、内調、NSCまで (中公新書) 作者:小谷賢中央公論新社Amazon 「国家の知性」の暗闘でたどる戦後75年の秘史 情報分析や防諜活動を行い、国家の政策決定を補佐するインテリジェンス。公安や外交、防衛を担う「国家の知性」である。戦後日では、軍情報部の復活構想が潰えたのち、冷戦期に警察と内閣調査室を軸に再興。公安調査庁、自衛隊や外務省の情報部門と、共産主義陣営に相対した。冷戦後はより強力な組織を目指し、NSC(国家安全保障会議)創設に至る。CIA事案やソ連スパイ事件など豊富な事例を交え、戦後75年の秘史を描く。 「インテリジェンス」という言葉には、「知性」という訳語があてられていた記憶があります。

    【読書感想】日本インテリジェンス史-旧日本軍から公安、内調、NSCまで ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 『ゼレンスキーの素顔 真の英雄か危険なポピュリストか』 - HONZ

    2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナへの全面侵攻は世界を震撼させた。侵攻以前からロシアウクライナ国境付近に軍を集結させていたが、当に軍事作戦に踏み切るのか、それともただの脅しなのか、様々な情報が錯綜していた。世界の耳目を集めていた案件だけに、いざ侵攻が始まると既存のメディアはもとよりSNSなどでもロシア軍の動きは逐一報じられ、次々と現地の映像があふれ出したのを今でも覚えている。 首都キーウ近郊の空港がロシアの特殊部隊による攻撃を受けるなど、当初はロシア軍の電撃作戦が功を奏しているといった印象があり、ウクライナは数週間の内に敗れるのではないかと多くの人が思ったはずだ。しかし、ここで予想外の事態が3つ起きる。ひとつはロシア軍の予想外の手際の悪さ。次はウクライナ軍の強固な抵抗。そして最後がゼレンスキー大統領のリーダーシップだ。キーウへ迫りくるロシア軍と着弾するミサイルを目の

    『ゼレンスキーの素顔 真の英雄か危険なポピュリストか』 - HONZ