タグ

読書に関するketaro0809のブックマーク (518)

  • この本がスゴい!2022: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

    「いつか読もう」はいつまでも読まない。 「あとで読む」は後で読まない。 積読をこじらせ、「積読も読書のうち」と開き直るのも虚しい。人生は有限であり、が読める時間は、残りの人生よりもっと少ない。「いつか」「そのうち」と言ってるうちに人生が暮れる。 だから「いま」読む。 10分でいい、1ページだっていい。できないなら、「そういう出会いだった」というだけだ。「いま」読まないなら、「いつか」「そのうち」もない。 に限らず情報が多すぎるとか、まとまった時間が取れないとか、疲れて集中できないとごまかすのは止めろ。新刊を「新しい」というだけの理由で読むな。積読は悪ではないが、自分への嘘であることを自覚せよ。「いま」読むためにどうしたらいいか考えろ。「」にこだわらず読まずに済む方法(レジュメ、論文、Audible)を探せ。難解&長大なら分割してルーティン化しろ。こちとら遊びで読書してるんだから、仕事

    この本がスゴい!2022: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
  • 【読書感想】日本インテリジェンス史-旧日本軍から公安、内調、NSCまで ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    インテリジェンス史-旧日軍から公安、内調、NSCまで (中公新書 2710) 作者:小谷 賢中央公論新社Amazon Kindle版もあります。 日インテリジェンス史 旧日軍から公安、内調、NSCまで (中公新書) 作者:小谷賢中央公論新社Amazon 「国家の知性」の暗闘でたどる戦後75年の秘史 情報分析や防諜活動を行い、国家の政策決定を補佐するインテリジェンス。公安や外交、防衛を担う「国家の知性」である。戦後日では、軍情報部の復活構想が潰えたのち、冷戦期に警察と内閣調査室を軸に再興。公安調査庁、自衛隊や外務省の情報部門と、共産主義陣営に相対した。冷戦後はより強力な組織を目指し、NSC(国家安全保障会議)創設に至る。CIA事案やソ連スパイ事件など豊富な事例を交え、戦後75年の秘史を描く。 「インテリジェンス」という言葉には、「知性」という訳語があてられていた記憶があります。

    【読書感想】日本インテリジェンス史-旧日本軍から公安、内調、NSCまで ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 『ゼレンスキーの素顔 真の英雄か危険なポピュリストか』 - HONZ

    2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナへの全面侵攻は世界を震撼させた。侵攻以前からロシアウクライナ国境付近に軍を集結させていたが、当に軍事作戦に踏み切るのか、それともただの脅しなのか、様々な情報が錯綜していた。世界の耳目を集めていた案件だけに、いざ侵攻が始まると既存のメディアはもとよりSNSなどでもロシア軍の動きは逐一報じられ、次々と現地の映像があふれ出したのを今でも覚えている。 首都キーウ近郊の空港がロシアの特殊部隊による攻撃を受けるなど、当初はロシア軍の電撃作戦が功を奏しているといった印象があり、ウクライナは数週間の内に敗れるのではないかと多くの人が思ったはずだ。しかし、ここで予想外の事態が3つ起きる。ひとつはロシア軍の予想外の手際の悪さ。次はウクライナ軍の強固な抵抗。そして最後がゼレンスキー大統領のリーダーシップだ。キーウへ迫りくるロシア軍と着弾するミサイルを目の

    『ゼレンスキーの素顔 真の英雄か危険なポピュリストか』 - HONZ
  • 本を読んだことがない32歳が初めて「走れメロス」を読む日 | オモコロブロス!

    この記事は、今までを読んだことがないWEBライターが「走れメロス」を読破する記事です。 <この記事に出てくる人> WEBライター。を読んだ経験はゼロ。漫画ならいっぱいある。 友達。みくのしんがを読む手伝いをする。 を読むということで 終始、不安そうなみくのしん 緊張するわ〜。予防接種の待合室みたい みくのしんは今まで何かを読んだことはないの? う〜ん。学生の頃に友達から「キノの旅」を勧められたことがあるんだけど…… お〜いいじゃん! 短編だから読みやすかったんじゃない? あれってたしか言葉を話すバイク? が出てきたよね? そうそう。エルメスね! 懐かしいな〜! 俺は「バイクがしゃべる」という事実が理解できなくてギブアップしちゃった Oh… ▼シーンやキャラクターの顔や声色など、書いてあることを自分なりに飲み込んで、脳内で想像しないといけない。それを文字を読みながら行うという処理が

    本を読んだことがない32歳が初めて「走れメロス」を読む日 | オモコロブロス!
  • 新訳で劇的に面白くなった名著『新版 歴史とは何か』(E.H.カー)

    歴史とは現在と過去との終わりのない対話である ・世界史とは各国史をすべて束ねたものとは別物だ ・すべての歴史は「現代史」である 名言だらけのE.H.カーの名著。 昔は「教養を身につけるため」と有難がっていた。今でも教養課程の必読書とされているかもしれない。文系理系関係なく読むべき名著といえば、『理科系の作文技術』とこれだろう。 ところが、新訳を読むと、がらりとイメージが変わった。「教養を身につける」という体裁よりも、むしろ、ユーモア満載、毒舌たっぷり、ハラを抱えて大笑いできる一流の講義になる。 論敵をあてこすり、酷評し、嘲笑する。死者を皮肉り、(歴史学も含めた)人文学を軒並み張ッ倒し、強敵は名指しで祭り上げ、しかる後にメッタ斬り。 母親の膝のうえで学んだ子どもっぽいナイーヴな学説だとか、成績が「可」ばかりの学生みたいな史観だとか、めずらしく階級的感覚の低い発言だとか、嫌味と毒舌のオンパレ

    新訳で劇的に面白くなった名著『新版 歴史とは何か』(E.H.カー)
  • 『アスリート盗撮』スポーツ界を動かした調査報道 - HONZ

    世の中を動かした調査報道は、社員寮での会話から始まった。 東京・港区三田に、共同通信東京社勤務の若手らが住む「伊皿子寮」がある。 「私たち、東京に来てから何もしてないよ。このままだとやばいよね」 2020年8月のある日、寮のロビーでデリバリーの夕をつまみながら、ふたりの女性記者が話し合っていた。鎌田理沙記者は19年春に入社し、一年間松江支局で勤務した後、20年に社の運動部に配属された。品川絵里記者は18年入社で、大分支局で勤務後、同じく20年春に運動部に配属されていた。だがこの時、ふたりが取材できるスポーツの現場はほぼ消滅していた。 新型コロナウイルスはこの年の始めから日でも猛威を振るい始め、国内のスポーツイベントはことごとく中止となった。夏に開催予定だった東京五輪・パラリンピックも史上初の一年の延期が決まっていた。 試合を取材する機会はなく、記事も書けない。そのかたわら同年代の記

    『アスリート盗撮』スポーツ界を動かした調査報道 - HONZ
  • 炎上概念ソードホルダー - 本しゃぶり

    当事者の手によって企業が炎上した。 一個人が意識的に破壊をもたらせる時代となったのだ。 企業炎上における第三の型について考察する。 大阪王将炎上 大阪王将の炎上が興味深い。仙台中田店の調理場の衛生環境がクソだと告発された件だ*1。 2022/7/24に元社員が実態を写真付きで連続ツイートした。ナメクジやゴキブリといった害虫大量発生、店で野良の飼育、防火管理者と衛生管理者の不在、その他いろいろ。当然のごとく炎上し、翌日には大阪王将が声明を発表する*2とともに、所轄保健所による調査が行われた。 保健所の調査結果は告発内容の全てを肯定するものでは無かったが、指摘された項目だけでも相当にひどい。飲店ならばできて当然だろと思うものばかりだ。 仙台中田店に関する保健所からの調査報告書の受領について (PDF) 行政への影響はこれだけで終わらず、7/26には仙台市長の定例記者会見で件に言及*3、さ

    炎上概念ソードホルダー - 本しゃぶり
  • 【読書感想】砂まみれの名将―野村克也の1140日― ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    砂まみれの名将 野村克也の1140日 作者:加藤弘士新潮社Amazon Kindle版もあります。 砂まみれの名将―野村克也の1140日― 作者:加藤弘士新潮社Amazon 誰もが「ノムさんは終わりだ」と思った。 悪夢の辞任劇から名監督はなぜ返り咲けたのか。 阪神の指揮官を退いた後、野村克也にはほとんど触れられていない「空白の3年間」があった。シダックス監督への転身、都市対抗野球での快進撃、「人生最大の後悔」と嘆いた采配ミス、球界再編の舞台裏、そして「あの頃が一番楽しかった」と語る理由。当時の番記者が関係者の証言を集め、プロ復帰までの日々に迫るノンフィクション。 3年連続の最下位、そして、・沙知代さんの脱税容疑での逮捕。2001年に66歳で野村克也監督が阪神の監督を辞任した際には、僕も「野村監督は、もうこれでユニフォームを着ることはないだろうな」と思ったのです。 年齢的にも、1シーズンプ

    【読書感想】砂まみれの名将―野村克也の1140日― ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 水の中のタイムカプセル『世界の水中遺跡』

    水の中には、すごい遺物が眠っている。 考えてみてくれ、地球の大部分は水に覆われている。しかも、風雨にさらされ、人が歩き回る地表と比べ、水の底は安定している。そう考えると、人の手が届きにくく、探し当てられなかっただけで、水中には数多くの遺物・遺跡があるはずだ。 それが、最新技術のおかげで、そうした遺跡が続々と見つかっている。『世界の水中遺跡』では貴重な画像とともに紹介している。 縄文時代の貝塚(当時の有機物が残存している状態) ヒエログリフが刻まれた紀元前300年の石碑 古代ギリシャの暦の計算装置(アンティキセラ装置) 元寇のモンゴル兵が用いた火薬兵器 中世のヴァイキング船が丸ごと 縄文時代の有機物が大量に残っているのは、琵琶湖の粟津湖底遺跡だ。何千年も前なのに、なぜそんなに保存状態が良いのか? 遺跡の上には粒子の細かな粘土やシルトが積み重なっており、空気と遮断されていたためだという。 砂や

    水の中のタイムカプセル『世界の水中遺跡』
  • 『政治学者、PTA会長になる』これぞ街場の民主主義!政治学者が世間の現実と向き合った1000日の記録 - HONZ

    「その悩み、○○学ではすでに解決しています」みたいなタイトルのを見かけることがある。あなたが日々の仕事で直面する悩みや課題は、すでに最新の学説や理論で解決済みですよ、というわけだ。 だが当にそうだろうか。最新の学説や理論を応用すれば、世の中の問題はたちどころに解決するものだろうか。 著者は政治学を専門とする大学教授である。「話すも涙、聞くも大笑いの人生の諸々の事情」があって、47歳にして人の親となった。小学校のママ友やパパ友のほとんどは干支一回り以上年下だ。そんなママ友からある日「相談があります」と呼び出され、いきなりこんなお願いをされた。 「来年、PTA会長になってくれませんか?」 まさに青天の霹靂だ。驚いた著者は必死に出来ない理由を並べ立てる。「フルタイム・ワーカー」だから無理!「理屈っぽくて、短気で、いたずらにデカいジジイ」だから無理!ところがママ友は決してあきらめず、最後は情に

    『政治学者、PTA会長になる』これぞ街場の民主主義!政治学者が世間の現実と向き合った1000日の記録 - HONZ
  • 「おいしい」を伝える技術『おいしい味の表現術』

    「おいしい」としか言えないのがくやしい。 べたときの、その「おいしさ」をどう伝えるか? ふわとろ 肉汁がジューシー コクがあるのにキレがある 陳腐すぎて、何のコマーシャルだよ? とツッコミたくなる。 私のアタマが染まってしまっているのだろう。宣伝に洗脳されすぎて、自分が感じたことを言葉にする代わりに、グルメ番組の定番セリフをあてはめるだけのような気がしてくる(肉料理ならジューシー、麺類ならコクとか)。 それはクリシェ、常套句みたいなものなんだから、あまり考えず、手垢にまみれた言葉を使えばいいんだよ、という声も聞こえてきそうだ。あるいは、「筆舌に尽くしがたい」に逃げるとか。 だが、くやしいのだ。 「おいしい!」と感動したのなら、その感動をなんとかして伝えたい。具体的に想像できるような言葉で、同じ感覚を追体験できるような表現で伝えたい。 そんな人にとって、福音となる一冊が、『おいしい味の表現

    「おいしい」を伝える技術『おいしい味の表現術』
  • 『地方メディアの逆襲』共に生きて、共に歩む。これからのメディアのあり方 - HONZ

    記者の仕事は過程がそのまま表に出てくるのが魅力的だ。記者が何に問題意識を持ち、どう行動して、どんなメッセージを込めるのか。好きな報道や作品には、記者の怒りや悲しみ、執念さえも感じることが出来る。記者一人ひとりの存在自体が物語性を帯びていて面白い。 では、「地方紙」の記者はどうか。全国紙の記者と地方紙の記者の違いについて、私は書を読むまで考えたことがなかった。分かったことは、地方紙の記者が抱く怒りや悲しみは、その地域で生きる人々の怒りや悲しみであった。住民と共に生きて、共に歩むからこそ、地方メディアが生かされる。 書は、秋田魁新報、琉球新報、毎日放送、瀬戸内海放送、京都新聞、東海テレビ放送の6社を取り上げる。新聞記者やドキュメンタリー制作者などのメディアの担い手に取材を行い、社内の意思決定の過程も含めて「地方メディアのリアル」を描いた作品だ。 地方紙の記者には、地元の人間もいれば、大都市

    『地方メディアの逆襲』共に生きて、共に歩む。これからのメディアのあり方 - HONZ
  • 【読書感想】教養としての金融危機 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    教養としての金融危機 (講談社現代新書) 作者:宮崎 成人講談社Amazon Kindle版もあります。 教養としての金融危機 (講談社現代新書) 作者:宮崎成人講談社Amazon 激動の世界史と時代の大転換点――。 「100年間」に起きた「9つの危機」を「ストーリー」で一気に学ぶ…! 世界的な金融危機はなぜ起きたのか? なぜ金融危機は10年に1度起こるのか? 新型コロナショックは新たな金融危機を引き起こすのか? 危機を何度も乗り越えたこの世界は、いったいどこに向かうのだろうか? 第一次世界大戦後、世界恐慌から第二次世界大戦に向かっていったプロセスから、リーマンショック、ギリシャ危機、新型コロナの世界経済への影響まで。 「この100年間」に起こった(あるいは、未然に防ぐことができた)金融危機を「物語形式で」描いた新書です。 正直、「物語形式」ということで、もうちょっと簡単でわかりやすいもの

    【読書感想】教養としての金融危機 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • あなたの給料はなぜその額なのか?──『給料はあなたの価値なのか――賃金と経済にまつわる神話を解く』 - 基本読書

    給料はあなたの価値なのか――賃金と経済にまつわる神話を解く 作者:ジェイク・ローゼンフェルドみすず書房Amazon自分が毎月いくらもらえるのかは、日・世界経済がどうこうよりもよほど重要な目先のテーマである。だが、それ=給料はどうやって決定されているのか。真っ先に思いつくのは職種や立場だろう。大企業のCEOマクドナルドのバイトよりも稼げるのは間違いない。介護職の大半よりプログラマの方が稼いでいるだろう。そうした立場・職種に加え、個人の成果でも給料は変化する、すべきだと信じられている。 しかし、それはどこまで当か? 個人の成果はどれほど給料に関係しているのか? 介護職が重要不可欠で需要もあるのに賃金が上がらないのはなぜなのか? 1960年代にアメリカの一般的な経営トップは一般労働者の20倍稼いでいたのが、21世紀に入ると224倍から271倍も稼ぐようになったのはなぜなのか? それは当に

    あなたの給料はなぜその額なのか?──『給料はあなたの価値なのか――賃金と経済にまつわる神話を解く』 - 基本読書
  • 歴史地理学を学びたい人のための文献リスト : ながたろぐ

    歴史地理学ってどんな学問なの?と気になったときに参考になる文献をまとめました。 「タテ軸とヨコ軸」というイメージでよく語られるように、歴史と地理は非常に密接な関係を持っています。 ブラタモリに代表されるように、歴史と地理を絡めたコンテンツはじわじわとその人気を増しているように感じられます。 古地図を扱ったを書店で見かけることも珍しくありません。 こうした状況とは対照的に、「歴史地理学」という分野があることはあまり知られていません。 歴史地理学は、建築学であれば建築史、経済学であれば経済史があるように、地理学にも「地理史」に相当するような分野があると思っていただくのがよいでしょうか(これは私の勝手な解釈です)。 私自身はまだ学生ですが、歴史地理学には浅からぬ愛着を抱いており、この面白さがもっと広まればいいなという思いでいます。そこで、歴史地理学を簡単に紹介する記事を書くことにしました。 と

    歴史地理学を学びたい人のための文献リスト : ながたろぐ
  • 『部活動の社会学 学校の文化・教師の働き方』「保護者の期待」も影響 過熱する部活動の問題を分析 - HONZ

    中学校の部活動は多くの人が経験する。それだけに個人の体験から語られがちな領域でもある。地獄のような日々の思い出しかない者もいれば、青春の美しい1ページ、いや青春そのものと捉えている人も少なくない。 評者自身は典型的な前者で「なんで土日も部活三昧なんだ」「別にプロになるわけではないし」と毎日の練習が苦痛でしかなかった。当時は周りを見渡しても、誰もが部活動に有無を言わさず参加させられ、教員もそれを是としていた。なぜ、誰も声を上げないのか、それほど部活動は尊ばれるべきものなのか。こうした二十年来の疑問に編著者の内田良は「はじめに」で明確に答えてくれる。 彼は、「部活動の研究者は皆無に等しい。それもそのはずで、部活動は『教育課程外』、すなわち『やってもやらなくてもいい』活動だからである」といい、「むしろ『やってもやらなくてもいい』からこそ、そこに部活動の課題が潜んでいると表現すべきであろう」と指摘

    『部活動の社会学 学校の文化・教師の働き方』「保護者の期待」も影響 過熱する部活動の問題を分析 - HONZ
  • 【読書感想】方向音痴って、なおるんですか? ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    方向音痴って、なおるんですか? 作者:吉玉サキ交通新聞社Amazon Kindle版もあります。 方向音痴って、なおるんですか? 作者:交通新聞社交通新聞社Amazon 方向音痴の克服を目指して悪戦苦闘! 迷わないためのコツを伝授してもらったり、地図の読み方を学んでみたり、地形に注目する楽しさを教わったり、地名を起点に街を紐解いてみたり......教わって、歩いて、考える、試行錯誤の軌跡を綴るエッセイです。 僕も方向音痴で、子どもの頃は「近道」をしようとして知らない道に入り込んでしまって迷い、学生時代は車でよく迷っておりました。地図があっても迷うものは迷うんだよ! 思えば、カーナビの普及というのは、僕のような方向音痴にとっては、福音だったとしか言いようがありません。江戸時代に生まれていたら、カーナビの恩恵を受けることなく、方向音痴のまま追いはぎとかにやられていたかもしれません。 でも、考え

    【読書感想】方向音痴って、なおるんですか? ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 76年目の『広島原爆の日』に読んでみてほしい5つの本と映画。そして、「若者の戦争体験談離れ」について - いつか電池がきれるまで

    www.asahi.com 新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大や東京オリンピックが大きく報じられるなか、76年目の8月6日、『広島原爆の日』がやってきました。僕は小学校4年生まで広島に住んでいて(今でもカープファンなのは、あのときの「200発打線」のカープとファンの熱狂をあの場でみていたからだと思います)、当時は、8月6日は毎年登校日になっていました。 広島の暑い夏のなかで学校に嫌々ながらやってきて、講堂で校長先生のお話と被爆者の体験談を聞くのですが、「夏休み中なのにめんどくさいなあ」というざわざわした雰囲気だったのが、被爆者の体験談を聞いているうちに、周りが静まりかえり、話が終わるころには、涙を流している同級生もいました。そんなつらい死に方や地獄のような光景があり、それを再現するための兵器が、世界中にまだたくさんある。世界は核戦争で滅ぶかもしれない。たぶん、40年前の小学生が感じていた

    76年目の『広島原爆の日』に読んでみてほしい5つの本と映画。そして、「若者の戦争体験談離れ」について - いつか電池がきれるまで
  • 歴史の影で忘れ去られていた女性暗号解読者たちの活躍に光を当てる一冊──『コード・ガールズ――日独の暗号を解き明かした女性たち』 - 基本読書

    コード・ガールズ――日独の暗号を解き明かした女性たち 作者:ライザ・マンディみすず書房Amazon近年、ロケットのための計算に明け暮れていた女性たちを描き出したノンフィクション『ロケットガールの誕生』や、ディズニーの初期で制作に関わった女性たちの活躍を取り上げた『アニメーションの女王たち』など、歴史の影で見過ごされてきた女性たちの活躍を取り上げるノンフィクションが増えてきている。 今回紹介したい『コード・ガールズ』も、第二次世界大戦中に米軍に所属し暗号解読に従事した女性たちの活躍を取り上げた、流れに連なる一冊だ。第二次世界大戦時に暗号解読で女性が活躍していたという話は、書を読むまでまったく知らなかったが、実は1945年には※陸軍の暗号解読部門1万500人のうち、約7000人、70%が女性だったし、海軍にも4000人の女性暗号解読者がいた。両者を合わせれば、女性は1万1000人で、当時アメ

    歴史の影で忘れ去られていた女性暗号解読者たちの活躍に光を当てる一冊──『コード・ガールズ――日独の暗号を解き明かした女性たち』 - 基本読書
  • 単純化した構造で歴史を語る危うさ『グローバル・ヒストリー』

    「開国」という言葉に違和感がある。 なぜなら、江戸時代は鎖国をしていたというが、オランダや中国、朝鮮や琉球、アイヌと交易を行っていたからだ。近代化に向けた啓蒙のニュアンスを感じるからだ。 確かに、鎖国方針の停止は大きな転換点だ。しかし、普通にあった西洋以外との交易を無視して、欧米との交易開始を、「国を開く」と強調することにもやっとしている。 ドイツ歴史学者・ゼバスティアン・コンラートによると、この「開国」というレトリックは、日だけでなく、中国、朝鮮にも適用されているという。西洋以外とのつながりを無視し、欧米との関係の開始を際立たせるために用いられる表現になる。 コンラートは同様に、「国民」「革命」「社会」といった概念に注意を向ける。あまりに馴染んでしまっているので普通に見えるが、これらは、ヨーロッパの局地的な経験を、普遍的な理論として他の地域に押し付けるための用語になるという。 ヨーロ

    単純化した構造で歴史を語る危うさ『グローバル・ヒストリー』