安倍晋三首相は19日夕、通常国会閉会にあわせて首相官邸で記者会見した。学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設問題をめぐり、文部科学省の文書の存在などについて国会審議が紛糾したことについて、首相は「(文書調査をめぐる政府の対応が)二転三転したかたちとなり、(再調査まで)長い時間がかかることとなった。こうした対応が国民の政府への不信を招いたことは率直に認めなければならない」と述べた。 首相は今国会を振り返り、「この国会では、建設的議論という言葉からは大きくかけ離れた批判の応酬に終始してしまった。政策とは関係ない議論ばかりに多くの審議時間が割かれてしまった」と指摘。「国民に大変申し訳なく感じている」と述べたうえで、「印象操作のような議論に対して、つい強い口調で反応してしまう。そうした私の姿勢が、結果として政策論争以外の話を盛り上げてしまった。深く反省している」と語った。