子ども同士のいじめ、トラブルの「証拠集め」のために、親が子どもにボイスレコーダーを持たせる。こうしたケースが、最近では珍しくなくなってきているようだ。 千葉県に住む小5男子の父親(48)は昨年末、大手中学受験塾に通う息子が、授業の合間の休み時間に、同級生の男子グループからちょっかいを出されていると聞かされた。 首謀者は2人、それに4、5人の児童が加わっていたようだ。おなかをたたかれ、「メタボだね」と言われるのはまだ「からかい」の範囲と言っていいかもしれないが、頭をはたかれ、首を絞められ、「殺す」と暴言を吐かれていると聞いた。後ろの席に座ったグループの子どもから、息子が先のとがった鉛筆で背中を刺されたこともあったという。父親は言う。 「塾のクラス担任の先生に一応、『いじめられているようだ』と相談しましたが、実はそのときも先生とのやりとりをこっそり隠し録りさせてもらいました。密室でのやり