インフレのせいで、典型的なロシア人は、食品の購入を減らして節約せざるをえないのだが、倹約しているにもかかわらず、それでもまだ店に行くたびに毎回約586ルーブル(約1125円)を使っている。 典型的なロシア人はアレクサンドル・イワノフという名だ。40歳で、小売店で働いたり、運転手をしたりしている。 彼は、人口100万人足らずの都市で、妻と2人の子供と猫一匹と一緒に暮らしている。だが、彼の経済的な幸福度についてはなんと言えるだろうか? さまざまな調査データによって、この問いに答えよう。 毎日の支出 典型的なロシア人と言えるアレクサンドルの月給は、ロシアの平均給与である約3万9千ルーブル(約7万5千円)に届いていない。 ロシア人の大半(46%)と同じく、アレクサンドルと彼の家族は、彼らが経済的に困難な時期にあることを認めているが、それでも、もっとも必要なものだけを購入することにしてなんとか家計を