本稿は Ron Jeffries 氏によって書かれた次の記事の日本語翻訳です。著者に翻訳の許可を得て公開しています。 ronjeffries.com また本稿は DeepL Pro を使って下訳したものに手を加えています。日本語翻訳の不具合または誤訳については Ron Jeffries 氏ではなく、本稿のコメント欄にお願いします。 ここから本文です。 ストーリーポイント再考 私はストーリーポイントを発明したかもしれない。もしそうだったとしたら、いまは申し訳なかったと言いたい。ストーリーポイントに関する私の現在の考えを探ってみよう。少なくとも何人かは私の考えに興味をもっているでしょう。 もちろん、ストーリーは XP のアイディアであり、スクラムのアイディアではありません。どういうわけか、スクラムの実践者はこのアイディアを採用しています。公式のスクラムガイドではバックログアイテムに言及している
宇多丸さんが2022年9月1日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で関東大震災の際に発生した朝鮮人虐殺についてトーク。『九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響』『TRICK トリック 朝鮮人虐殺をなかったことにしたい人たち』『証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人』『ようきなやつら』『関東大震災の想像力』『それは丘の上から始まった 1923年横浜の朝鮮人・中国人虐殺』などの本を紹介しながら話していました。 (宇多丸)ということで皆さんね、ご存知の通り、関東大震災から100年、経ちましたという。1923年にあったわけですね。で、TBSラジオでは今週寄り添うラジオ・つながるチカラ TBSラジオ防災キャンペーンを実施中。様々な番組で防災・災害にまつわる企画をやっているというような中で、昨日はね、防災時にも役立つ、普段使いもできる便利グッズというのを小物王の納富
作者: ベンヤミン・ファン・ロイ,アダム・ファイン 出版社: みすず書房 発売日: 2023/5/18 わたしたちは法律や条例などのルールに囲まれて生きている。そして、それらの多くがわたしたちを深刻な危害から守ってくれていることは間違いない。だがその一方で、何らかの理由でルールがうまく機能していない場合も少なくない。ほとんどのドライバーが守っていない、ある道路での速度制限。日々新たに報じられる、企業のコンプライアンス違反。では、そうした一部のルールがあまり守られないのはどうしてだろうか。 本書はその問題に真正面から挑んだものである。ただし、その挑み方は従来のものとは異なる。本書は、「どうして人はルールを守らないのか」と問うたりはしない。そうではなく、人に一定の行動傾向があることを前提として、「どうして法的ルールは人の行動を改善できないのか」と考えるのである。 わたしたちには一定の行動パター
どう考えても胡散臭い話なのに、なぜか騙されてしまう人がいる――。そんな詐欺の代表格が「M資金詐欺」だ。M資金とは、GHQが占領下の日本で接収した莫大な財産を基にした(というフレコミの)秘密資金のこと。今も密かに運用されており、特別に選ばれた者だけがその恩恵にあずかれるという。 被害者は主に企業の経営者や実業家らで、「M資金から融資を受けられる」などと詐欺師に持ちかけられ、手数料や紹介料の名目で多額の金を騙し取られるのがパターンだ。なぜこんな荒唐無稽な話を信じてしまうのか不思議でならないが、忘れた頃にきまってニュースになるのは、それだけ秘密資金の存在を信じる(信じたい)人がいるからだろう。 M資金と同じように、なぜ騙されてしまうのか、理由がよくわからないのが「国際ロマンス詐欺」である。古株のM資金詐欺と違い、こちらは新手の詐欺だ。 国際ロマンス詐欺とは、SNSやマッチングアプリで偽の人物を装
朝ドラで話題の植物学者、牧野富太郎は小学校中退である。授業が退屈すぎて自主退学したことはよく知られている。現代からみれば、牧野富太郎は「ギフテッド」だったのかもしれない。 本書はギフテッドの実像に迫ったノンフィクションである。「ギフテッド」という言葉自体は社会に認知されつつあるが、その実態はほとんど知られていない。彼らの等身大の姿を伝える本書は、才能とは何か、個性とは何かという問いを私たちに投げかける。読めば、ギフテッドに対する認識が180度変わるだろう。 「ギフテッド」と聞いて、どんな人を思い浮かべるだろうか。多くの人がイメージするのは、「桁外れの天才」かもしれない。人並み外れた頭脳を持つ天才、例えばアインシュタインのような人物のイメージである。 本書でまず驚くのは、ギフテッドが決して珍しい存在ではないということだ。海外の研究では、ギフテッドは様々な才能の領域で3~10%程度いるとされる
艾未未(アイ・ウェイウェイ)は、中国の現代美術家、活動家、建築家である。彼の作品は、社会的・政治的批判、人権、文化的アイデンティティをテーマとすることが多く、作品はインスタレーション “Remembering” など、2008年の四川大地震に関連した一連の作品で国際的に有名になった。 “Remembering”は四川大地震で娘を亡くした両親の文章を、通学カバンで表現した作品だ。中国政府による「豆腐建築」と呼ばれた粗悪な施工で建てられた学校の地震により倒壊。本来、犠牲にならなくてもよいはずの子供達が命を落とした。そして中国政府は亡くなった子供の名簿を公開しなかった。艾未未は徹底的な調査をふまえ、理不尽に対する怒りと向き合い続けた。カバンのメッセージは「この世界で7年間幸せに暮らしていた」。 建築面でも、艾未未は北京オリンピックの主会場である北京国家体育場(鳥の巣)に携わり、また1600人の陶
本書は魅力的な「問い」からはじまる。 若きピッツァ職人を取材していた時のこと。著者は職人の言葉にちょっとしたショックを受けた。 「僕、高校に行っていないんですよ。十六の時にナポリピッツァを食べて感動して、十七から東京のピッツェリアで働いて、十八でナポリに行ったので」 学校に毎日通うのが当たり前だった者からすれば疑問に思う。高校に行けない事情があったわけではなく、本人いわく「いたって普通の学生」だったという。それが「ピッツァを食べた感動」ひとつで、人生の方向を決めるなんてことがあるのだろうか。一方で、清々しさもおぼえていた。それは、「学校に行かない選択肢だってある」という発見がもたらした、視界が開けたような感覚だったのかもしれない。 ピッツァ職人の名は、中村拓巳。世界大会で上位入賞するほどの腕前を持つ、1985年生まれのこの若者こそが、本書の主人公である。 未成年で、しかもアジア系の男子がひ
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 2023年5月9日に開催されたNTT Com Open TechLunch #7「エンジニアリングマネージャーと目標設定」の登壇資料を公開します。 このイベントはNTTコミュニケーションズの社内ランチ勉強会を一般に公開しているものです。 ぼくは、NTTコミュニケーションズの技術顧問をしており、顧問業の一環として登壇しています。 多くの組織では、この時期に期初の目標設定を行っているのではないかと思いますが、目標設定の意味や位置づけ、それをどのように使うのか、評価や報酬との関係はどうなるのかといったことについて組織のなかで認識が揃っていることはまれです。 こうなると、人事制度のなかで目標設定をすると決められているのでめんどくさいけどやる、という感じになったり、目標設定が終わったら内容を綺麗さっぱり忘れて、期末になって「あー、そういえば……」みたいなこと
The Staff Engineer’s Pathの1章を読んだ マスタカと言えばStaff Engineer 実はSeniorより上なんだぜ・・・! そんなわけで本書を読んだわけだ 今回は以下章の感想 1. What Would You Say You Do Here? シニアエンジニアの次 ・シニアエンジニアの次のキャリア 一つの方向性がマネージャー もう一つが上司がいない技術リーダー。これがスタッフエンジニア マネージャーの道も険しいがどうしたらよいかはわかる。 スタッフエンジニアは定義があまりない。 シニアよりも成長した役職を作る会社はあるが枠が少なく スタッフエンジニアと働いたエンジニアは少ない。 ・シニアエンジニアの上下で求められているもの シニアエンジニアより下のレベルなら自立性を伸ばす シニアエンジニアより上になるにつれて影響と責任が増える ・タイトルが必要な理由 ・自分自
2023年4月は9冊。 元プロ野球選手・監督、野球解説者の落合博満の22年前の著書、「コーチング―言葉と信念の魔術」より抜粋。 〝自分を生かすこと〟と〝自分のやりたいようにやること〟は、まったく意味が違うのだ。組織のルールを守り、指揮官が目指す方向に進みながら自分の力を惜しみなく発揮する──これが、組織の中で自分を生かす最良の術である。 落合 博満. コーチング (Japanese Edition) (p.122). Kindle 版. 自分が職場で時々伝えている「自分のための仕事をしない」に通じる感があった。 この本、2001年に出版されたとは思えない内容でマネジメントに携わっている方にはお勧めしたいと思った。上の一文以外にも刺さるメッセージがとても多かった。少しストレートなので転載するのは控えるが。 (ただ野球が全くわからない人だと読み進めるのがむずかしいかもしれない。) 2023年4
『欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア』あなたが何かを欲しいと思う気持ちは、本当にあなた自身の欲望なのか? タイトルも装幀も、いかにも自己啓発本といった趣向だが、読み始めるとまるで見当違いだったと気付かされる。本書の書き出しを引用しよう。 この本は人がなぜそれを欲するかについて書いたものだ。あなたが欲しいと思うものを、あなたはなぜ欲しいのか。 人間は欲望で動いている。年収1000万になりたい。タワーマンションで快適な暮らしをしたい。早めに結婚して平和な家庭をつくりたい……。しかし、そうした欲がなぜ自分の中に生まれたか考えたことはあるだろうか。よくよく考えてみれば、自分ではない他の誰かの欲望を真似ているだけの可能性はないか? いや、はっきり書こう。実は我々が欲しがるもの、そのほとんどが模倣によるもので、内在するものではない。有り体に言えば、他人の欲しいもの・持っているものが欲しいのである。「
先日TwitterのTLを眺めていたら、1981年に当時29歳の坂本龍一がおすすめの本140冊を選出しているチラシの画像を見つけました。どうやら紀伊國屋書店による企画だったようです。 「坂本龍一が選んだ。坂本龍一の世界が見えた。The 龍一 BOOK HUNTING」と題されたこのチラシは、残念ながら誤字脱字があったり、分野別に整理されておらず見にくかったり、40年後の今日から見ると書誌情報の追加が必要だったりと難点があるので、これらの不備を補完してみました。 案外に詩集が多いことと数学書が含まれていることが興味深いですね。 「坂本龍一が選んだ。坂本龍一の世界が見えた。The 龍一 BOOK HUNTING」 【音楽】 柴田南雄『楽のない話——柴田南雄自選著作集』、全音楽譜出版社、1976年。 柴田南雄『音楽の骸骨のはなし——日本民謡と12音音楽の理論』、音楽之友社、1978年。 高橋悠治
ということで、私の例をいくつか出してみようと思います。 モノリスからマイクロサービスへ マイクロサービス・アーキテクチャの著者による、モノリスからの移行をガイドするような雰囲気のするこの本ですが、この本は第6章「終わり」にから、この一節です: 他人の事例から学ぶべき教訓があるのは事実だが、自分のコンテキストでうまく機能するアプローチを見つけるには、時間をかけなければならない。 これはあらゆるプラクティスに言えることで、私は事あるごとに「スクラムをそのまま導入するのは無駄だ」とか「守破離っていうやつは苦手だ」とか言い続けているんですが、それはつまり、先人のプラクティスは様々な状況(コンテキスト)があるなかで成功した事例であり、コンテキストが異なる現場に持ち込んでもうまく機能するかは未知なのです。なので、そのプラクティスが前提としているコンテキストとソリューションを理解しつつ、自分たちのコンテ
この数か月私は、本はどうあるべきか。本屋はどうあるべきか、ばかり考えている。取次に25年もいて、そんな問いに意味がないことはわかっているのに、である。なぜなら、足元の売上減は顕著で、それに加えて光熱費・人件費・決済手数料の増大はあまりにも急激だからだ。本屋の明日に、これまでとはレベルの違う暗い影を落としている。 新しい仕組みへの置き換えが必要なのは誰の目にも明らかだ。しかしそれが何なのかは誰もわからない。「こうあるべき」という理想は見えない。元より資源なき島国にあれほど多品種で大量の紙の出版物が必要だったのか、狭い国土に2万軒以上の本屋が必要だったのか。ただ華やかなりし昔を取り戻せば良い、というものではないのだ。 VUCAの時代だからではない。もともと何が適正なのかわからないのである。製造・流通・小売の3者が古いルールにツギを当てながら規模を大きくしてきた。その結果まるで九龍城のような複雑
『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』 一見、ライトノベルを思わせるタイトルだが、本書は紛れもない実話である。ただし著者の半生は、まるでラノベの主人公のようにユニークだ。 著者は1992年千葉県生まれ。昔からどこまでも内向的で、考えすぎる人間だったという。そんな性格もあってか、大学受験や恋愛、就活の失敗などで心を壊し、大学を卒業した2015年からは、千葉の実家で引きこもり生活に突入。週一でバイトは続けていたが、それもコロナでなくなってしまい、さらに追い討ちをかけるように2021年からはクローン病という自己免疫系疾患の難病も患う。 驚くのはここからである。著者は引きこもりのかたわら、ルーマニア語を身につけ、2019年から小説や詩を書き始めた。その作品は現地の文芸誌に掲載されただけでなく、《Istoria literaturi
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