[トリポリ 22日 ロイター] リビアの最高指導者カダフィ大佐が22日、国営テレビに姿を見せた。国外に脱出したとの情報を否定し、反政府デモに屈しない姿勢を示唆した。 大佐は自宅前からの放送で「私は(首都の)トリポリにいる。ベネズエラではない。迷える犬どもによる放送を信じるな」と述べた。カダフィ大佐がテレビに姿を見せたのは、先週のデモ開始以降初めて。放映時間は22秒だった。 21日の報道では、大佐がリビアを出国し、ベネズエラに向かったとの情報も伝えられていた。 反政府デモと治安部隊の衝突は拡大しており、トリポリ市内で発砲が報告されているほか、軍用機が同市を空爆したとの情報もある。 クリントン米国務長官は21日、「今こそ、このような容認できない流血の惨事を終わりにするときだ」と表明した。 国営テレビは体制支持派の集会の様子を放送。カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム・カダフィ氏は、軍用機が空
なぜ中国人はエジプトに感動しないのか 2011年2月19日(土)22:24 (フィナンシャル・タイムズ 2011年2月16日初出 翻訳gooニュース) アジア編集長デビッド・ピリング 「今日の私たちはみんなエジプト人」。中国人アーティストのアイ・ウェイウェイは地球の反対側からこうツイートした。ホスニ・ムバラクの権力構造が崩れゆく時のことだ。「30年間支配し続けた軍事政権が、たった18日で崩壊した」と書き、中国共産党の支配はその倍は続いているので、倒すのにもエジプトの倍はかかるかもしれないとふざけた。 カイロのタハリール広場に何十万人もの人がなだれ込む光景は、かつて別の広場で学生たちが主導した悲劇の抗議集会を思い出させる。1989年の天安門広場事件のことだ。エジプトの兄弟たちが何を実現したのか、中国の人たちが十分に知ることができれば、もしかしたらもう一度やる気になるかもしれないのだが。 「一
【カイロ伊藤智永】北アフリカ・リビアの反政府デモは20日夜、首都トリポリに波及し、数千人のデモ隊が最高指導者カダフィ大佐の支持勢力と衝突した。治安当局が実力で鎮圧を図るリビアのデモはこれまで、もともと反政府感情の強い同国東部などに限られていたが、首都に飛び火したことで情勢のさらなる激化は必至だ。一方、デモの中心地となった第2の都市ベンガジは同日、一部兵士がデモに加担。反政府側の手に落ちた模様だ。 AP通信などによると、トリポリでは激しい銃撃音が響き渡り、警官隊が催涙ガスなどを使ってデモ隊の分散に乗り出した。デモ隊は市内に飾られたカダフィ大佐の肖像画に投石するなどして抗議したという。 一方、東部ベンガジでは、デモ隊は火炎瓶や石を武器に治安当局と衝突。さらに、ブルドーザーで政府関連施設に突入を図った。兵士の一部がこうした動きを支援したとされ、中東の衛星テレビ・アルジャジーラは「街は市民の支配下
2月20日、リビア・ベンガジの反政府デモで数十人が死亡し、イスラム教指導者らが治安部隊に殺害を中止するよう訴える声明を発表した。写真は最高指導者のカダフィ大佐。トリポリで13日撮影(2011年 ロイター/Ismail Zitouny) [トリポリ 20日 ロイター] 反政府デモが続くリビア第2の都市ベンガジで19日、治安部隊がデモ隊に発砲し、目撃者によると、数十人が死亡した。こうした混乱を受け、同国のイスラム教指導者らが、治安部隊に殺害を中止するよう訴える声明を発表した。 中東の衛星テレビ局アルジャジーラは先に、葬儀に参列していた市民らを治安部隊が銃撃し、少なくとも15人が死亡したと報道。人権団体は、反政府デモによる死者が過去3日で84人に上るとしていたが、20日付の英インデペンデント紙は、死者が200人に上る可能性があると伝えている。 アルジャジーラによると、デモ参加者にとらえられた治安
クリックして拡大する20日、上海市の路上で警察に連行される男性。チュニジアの「ジャスミン革命」に触発され、インターネット上で政治改革集会開催の呼びかけが起き、中国各地で厳戒態勢が強化された(ロイター) 「中国に人権はない」。政治改革を求める集会開催の呼び掛けがあった中国。上海市の繁華街では20日午後、集合場所とされた商業ビル前から若者らが連行され、居合わせた人たちが大声で抗議するなど、騒然とした雰囲気に包まれた。 若者らは警察官に両脇を抱えられ「なぜ捕まえるんだ」などと叫びながら抵抗。商業ビルから100メートルほど離れた警察署に無理やり連れ込まれた。居合わせた数人の年配者らが警察署前で「中国には人権も法治もない。警察はならず者だ」と大声で抗議し、うち男性1人が連行された。 商業ビル前では、若者らが連行された後も「ネットで知ってやって来た」という若者らが歩き回っていた。警察官約40人が警戒し
【北京=矢板明夫、上海=河崎真澄】民衆によるデモが政権崩壊に結びついたチュニジアの「ジャスミン革命」にならい、北京や上海など中国の13の都市で20日、一党独裁打倒などを求める集会がインターネットで呼びかけられ、このうち上海市内では、集まった若者ら少なくとも6人が公安当局に身柄を拘束される騒ぎがあった。 中国当局は集会の呼びかけや中東アフリカ情勢の検索制限などネット規制も強めて、神経をとがらせている。 この日の呼びかけは南京や天津、広州なども含む各地で午後2時(日本時間同3時)に、共産党一党独裁体制の打倒や私有財産権の保障、報道や言論の自由のほか、司法の独立など民主化を求めるスローガンを一斉に叫ぶよう提唱した。 上海市内の集合場所に指定された人民広場近くでは午後2時すぎ、呼びかけに応じて集まった中国人の若い男性4人が立ち話をしていたところ、このうち3人が警官らに理由なく連行された。さらに、共
バーレーン・マナマ(CNN) バーレーンの首都マナマで17日午前3時半ごろ、反政府デモ隊が集結していた「真珠広場」を警官隊が襲撃、少なくとも2人が死亡した。病院関係者が伝えた。負傷者が多数いるとの情報もある。 同国では今週に入り、既にデモ参加者2人が死亡しており、これに抗議する数千人が真珠広場に集結していた。目撃者の証言などによると、子供や女性を含むデモ参加者らが広場で寝ていたところ何の前触れもなく、数百人の警官が催涙ガスなどで突然襲撃してきたという。警官の人数は500~1000人だったとの情報もある。 これ以前、広場に警察の姿はなく、16日午前の時点では約3000人の民衆がリラックスした雰囲気で過ごしていたという。 警察の襲撃からおよそ1時間がたち、広場には警官以外ほとんど誰もいなくなった。デモ参加者らがどこへ行ったのかは分かっていない。 バーレーンでは14日、デモに参加していた男性1人
(CNN) 北アフリカのチュニジアに端を発し、エジプトのムバラク政権を崩壊させて中東に広がった反政府デモはリビアにも飛び火した。イランやバーレーン、アルジェリア、ヨルダン、シリア、イエメンでも、国民の不満にソーシャルメディアが火をつける形で抗議デモが続いている。 カダフィ大佐の統治が1969年以来続いてきたリビアでは16日、沿岸部のベンガジで当局に拘束された人権活動家を支援する集会に約200人が参加。警察と衝突して数人が拘束された。 デモ6日目に入ったイエメンでは同日、大学のカリキュラム改善を求めていた学生のデモが反政府デモに発展。活動家によると、反政府デモの参加者3人が政府支持派と衝突して負傷し、このうち1人が入院したという。 32年間実権を握ってきたイエメンのサレハ大統領は、2013年に任期が切れた後は再選を目指さない意向を表明している。 バーレーンではこの日、衝突で死亡した活動家の葬
2月15日、約30年に及ぶ強権体制崩壊を受け、エジプトの政府系メディアにも論調の変化がみられる。写真はカイロのタハリール広場近くで13日撮影(2011年 ロイター/Asmaa Waguih) [カイロ 15日 ロイター] 反政府デモが約30年に及ぶ強権体制を敷いたムバラク前大統領を辞任に追い込んだエジプト。そのムバラク体制を支えてきた政府系メディアも政権崩壊を受け、その論調に変化がみられている。 政府系メディアは、11日のムバラク前大統領辞任直後、革命の勝利を宣言。1月25日から始まった反政府デモの報道姿勢を謝罪する記事を掲載した。 独裁政権下で最も前大統領に忠実だった政府系新聞の一つ、アルゴムフリア紙の一面には「自由の日が輝く」との見出しが躍った。 またアルアハラム紙は「市民の手で政権を倒した」と報道。同紙コラムニストは、ムバラク前大統領を「最後のファラオ」と呼んだ。 国営テレビの変化は
信頼されるメディアとしてロイターは、トムソン・ロイターのニュース・メディア部門で、毎日世界各地の数十億人にリーチする世界最大級の国際マルチメディア通信社です。デスクトップ端末、世界の報道メディア、業界イベント、そしてダイレクトにビジネス、金融、国内・国際ニュースをプロフェッショナルにお届けします。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く