二元論で分類されてきた女性のキャリア 緊急事態宣言が延長され、保育園休園も延びる見込みが強くなってきた。こうなってくると、自分の手元の問題、つまり育児と仕事のバランスに悩む時間が増えてくる。 わたしは20〜30代、ずっと仕事をしてきたものの、「バリキャリ」というほどの学歴や職歴があるわけではない。遅いキャリア形成のスタートに慌てて、ハードワークとスタートアップ企業へ潜り込むことで経験を近道し、なんとか40代の今でも仕事にありつけている。そういう状況だ。 一方、わたしが取り得たルートのもうひとつであったのが「ゆるキャリ」の道だった。40歳を目前に子供を妊娠したとき、わたしは大企業に所属しており、このまま在籍していれば産休・育休はしっかり取れる見込みだった。だが、育休から復帰したときの想像ができなかった。 見聞きする範囲でいうと「子育てする母親を差別せず仕事を任せる」という名目のもと、実際は家
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