『ウェブ時代をゆく』という本で、養老孟司氏のこんな言葉が紹介されている。 『時代というものがあって、いまの時代は年寄りが威張る。そのつもりはなくても、生きている以上、ジャマになるのは仕方ない。そんな時代に若い人はどうすればいいか。いちばんまともな生き方は、年寄りがダメな世界で頑張ること。ならばウェブは格好の分野ではないか』(『フォーサイト』誌、2007年2月号) この一節を読んだ頃、まだ社会人になって1、2年くらいだった。そのみち30年、40年の人たちと同じ道を進んでも追いつける日は来ないと感じていた頃なので、非常に強く自分に響いた。 一般に年寄りがダメな分野とは何だろうかと考えたとき、2つの分野が思い浮かんだ。ひとつは英語を含めた外国に関すること。もうひとつはインターネットを含めた新しい分野。フットワーク軽く、そして全力でコミットしていくことが必要だと思った。30年の差を数年で一気に縮め