「周永康、ついに逮捕か」と「中国不動産バブルついに崩壊」は中国ニュース業界の二大“あるある詐欺”と呼ばれているわけだが、最近、またまた中国不動産事情に注目が集まっている。日本でもいくつか報道があるが、今回2本の記事を紹介したい。 ■投資移民としての青色戸籍 最初の記事は福島香織「天津にゴーストタウン、5兆元が泡=始まったバブル崩壊、対策は政治改革のみ」(日経ビジネスオンライン)。天津郊外のニュータウンが資金ショートで工事中断、ゴーストタウンになっているというお話だ。その凄まじいありさまについてはぜひ記事を読んでいただきたいが、個人的な注目は「青色戸籍」(藍印戸口)だ。 Shanghai | The Bund, Guang-ming Building / nickkpoon 中国の戸籍は都市戸籍と農村戸籍に二分されるが、その狭間、都市でもない農村でもない妖怪人間のような暫定都市戸籍が青色戸籍