従業員50人以上の企業に年1回の“心の健康診断”を義務付ける「ストレスチェック制度」が、今月スタートした。企業や労働者がストレスに気付き、深刻化する前に労働環境を改善してもらう狙いがある。既に取り組んできた事業所では、どんな効果や課題が出ているのだろうか。 「職種別にみると正看護師とリハビリ担当者の5人が、ストレスが非常に高いD判定。リハビリは昨年度ゼロでしたから増えましたね」。ストレスチェックを分析した外部業者が、今年の傾向を説明した。 福岡市内のA病院は、6年前からパートを含む全従業員を対象に、ストレスチェックを行っている。職種や職場ごとにも分析している。事務長は「夜勤があり、対応の難しい患者さんもいて心身のストレスが多い職場。人材確保が難しい中、長く働いてもらうためにメンタルヘルスに配慮してきた」と話す。 チェックは厚生労働省が推奨する簡易質問票を使う。従業員が「時間内に仕事が処理で