みずほフィナンシャルグループがシステム障害からの再起を急いでいる。4000億円超を投じて新勘定系システム「MINORI」を2019年に全面稼働させたが、保守面の目配りが不十分で、システム障害の連鎖を招いた。システムの安定稼働やその先を見据えて、みずほはどんな手を打っているのか。グループCIO(最高情報責任者)を務める米井公治執行役に聞いた。 (聞き手は山端 宏実=日経FinTech編集長、玉置 亮太=日経クロステック/日経コンピュータ) 1985年3月東京大学経済学部卒、同年4月富士銀行(現みずほ銀行)入行。みずほフィナンシャルグループ(FG)常務執行役員やMIデジタルサービス代表取締役副社長などを経て、2021年7月にみずほFGに復帰。現在はみずほFG執行役IT・システムグループ長と、みずほ銀行副頭取執行役員業務執行統括補佐兼IT・システムグループ長などを務める。(写真:的野 弘路) 2
