変形性膝関節症は、中高年の女性が悩まされることの多い整形外科疾患です。 このシリーズでは、その概要と予防・改善法について、理学療法士(PT)の視点から述べたいと思います。 最近よく行われる『人工膝関節置換術』に関してもシリーズ後半で解説する予定ですが、第1弾の今回は基本的な病態、および発症に影響を与える危険因子について列挙していきます。 《スポンサーリンク》 1.変形性膝関節症とは 1)症状 2)病態 3)診断 4)治療 ①薬物療法 ②運動療法(リハビリテーション) ③手術療法 2.主な危険因子について 1)加齢 2)女性 3)骨粗鬆症 4)肥満 5)栄養不良(痩せ過ぎ) 6)運動不足 7)外傷歴 1.変形性膝関節症とは 膝の痛みと可動範囲の制限を伴う加齢性疾患のひとつであり、40歳以上の5人に1人が罹るとも云われます。 五十肩などと同じく、関節を構成する種々の組織(骨・軟骨・半月板・滑膜