子ども食堂はあの頃の私を救えたか ~ファミマ子ども食堂への批判と支援の難しさ 白金ちなは昔、「お腹を空かせた子ども」でした。貧乏だったわけではないのですが、家が荒れていたため十分な食事が摂れなくて、いつも食べることばかり考えていました。学校の給食が一番のごちそう、お菓子は原則禁止だったので、お友達の家でもらえるおやつを目当てに遊びに行ったりしていました。 当時は「子ども食堂」なんてありません。家でご飯が食べられない子どもがお腹を満たせる場所なんて存在しませんでした。そんな私を大いに救ってくれたのが、近所のスーパーのレジのおばちゃんがこっそり渡してくれた賞味期限切れの菓子パンです。 今から思えば何ともみずぼらしい情けない話ですが、あの時の私にとっては菓子パン1つが本当に貴重でした。甘くて、ボリュームもあって、十分に人の優しさを感じました。しょっちゅうお店の裏に取りに行っては、人気のない場所で