乗用車の水没事故などで車内に閉じ込められた際、脱出のために窓ガラスを割るハンマーで、実際にはガラスが割れないものがあることが国民生活センターの調査でわかった。同センターは「確実に割ることができるものを購入して」と呼びかけている。国土交通省は問題のあった商品を製造するメーカーを指導する。 調査は今年2月から9月にかけて行われ、19商品の新品を5本ずつ用意し、3回以内にガラスが割れるかを調べた。5商品では5本ともガラスが割れず、ハンマーの先端がつぶれた。 同じように、新品5本ずつを高温や低温で保管した後、鋼の板をたたくテストで耐久性も確認した。2商品で1本が破損、別の1商品では5本とも変形した。変形・破損のあった3商品のうち2商品はガラスも割れなかった。