自民党の安倍晋三元首相は30日午前、党本部で開いた会合で、東日本大震災の復興財源として所得税など「基幹税」の臨時増税が浮上していることに関し「復興のために増税するのが道徳的に正しいという考えが蔓延(まんえん)している」と批判した。 会合は、超党派議員連盟「増税によらない復興財源を求める会」の自民党メンバーの勉強会。この日は、財源確保に向けた復興債の償還は増税ではなく、日銀引き受けで対応できるとの認識で一致。今後、党でも検討するよう政務調査会に働き掛ける。 安倍氏は勉強会の会長。中川秀直元幹事長、小坂憲次参院幹事長ら20人が出席した。