この記事をまとめると■筑波サーキットは市販車のテストや開発を行うのに最適なサーキットでもあった ■雑誌やビデオ取材で使われることも多く、エンジニアもサーキットテストには注目していた ■サーキットテストは減少傾向だが、サーキットで得られるデータは公道以上という声もある なぜ誰もが走るわけではないサーキットで車両開発をするのか 遡れば1970年代後半頃から、「市販車をサーキットで走らせて評価する」というテストスタイルは行なわれていた。当時、多く使われていたのは東京からほど近い茨城県に位置する筑波サーキットだ。1周約2kmの小ぢんまりとしたサーキットでバックストレートが約400mあり、性能指標のひとつとして取り上げられることの多かった0〜400m発進加速(通称:ゼロヨン)を計測するのに好都合だった。 だが、走り好きな編集者が多い媒体でラップタイムに着目して、ハンドリング性能とラップの速さを確かめ