困惑----。 それが、全仏オープンのプレスルームに漂っていた感情の主成分だったように思う。 大会開幕を4日前に控えた夜、大坂なおみが「今大会では、会見(プレス)は一切やりません」の声明文を、自らのソーシャルメディアに投稿。その翌朝、プレスルームの話題はもっぱら、"大坂発言"一色だったとも言える。 わずか1試合のみで全仏オープンを去った大坂なおみこの記事に関連する写真を見る 彼女の発言の真意は何か? その背景にどのような動きがあったのか? それらを知るべく、関係者や大会のメディア担当者に尋ねても、返ってくるのは「我々もなおみの投稿を見て初めて、彼女が会見拒否することを知った」との言葉。大会やツアー関係者たちに対しても、事前通達はなかったようだ。 会見拒否がなぜ、そこまで大きな話題になったかと言えば、そこにはテニス界の慣例と規約がある。 グランドスラムやATPおよびWTAのツアー大会では、選
![大坂なおみが投じた一石。外国人記者が会見で感じた違和感とは何か](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cc79209ebfcd1e865c89397ef6942b620992fa82/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsportiva.shueisha.co.jp%2Fclm%2Fotherballgame%2Ftennis%2F2021%2Fimages%2FOsakaNaomi20210602.jpg)