先日,ある企業(もちろん製造業です)のトップの方とお話をさせていただく機会がありました。その方の話のごく一部なのですが「日本では,たいていの人はよく働く。むしろ働き過ぎだ。しかし,その方向が間違っていることもよくある。企業として結果が出せないのは人が働かないからではなく,方向が違うのに一生懸命進んでしまうからだ」といっておられました。 また先週金曜日(2006年3月17日)には,弊誌主催のセミナー「独創する日本の工場」を開催しました。そこで講演されたIDEC常務執行役員の藤田俊弘氏は「安全の考え方は作業者責任から,企業責任に移っている。つまり教育訓練で(生産設備などの)安全な使い方を徹底して事故を減らすことよりも,本質安全を追求する時代になってきている。日経ものづくり(2006年3月号)にも書いてあったが,2006年4月から施行される改正労働安全衛生法もその流れにそったものだ」とおっしゃい