CIO(最高情報責任者)の役割は重要性を増しているが、適任の人材がなかなかいない――6月14日、早稲田大学で行われたパネルディスカッション「ワセダCIOフォーラム」で、ソニーやJR東日本の担当者、経済産業省のCIO補佐官らが、CIOの役割について意見を交わした。 ワセダCIOフォーラムは、早大国際情報通信研究科の「ITソリューション」講座の一環で、マイクロソフトと協力して開催した。同研究科は昨年秋から「CIO・ITコース」を開設し、CIOを目指す学生を育てている。 CIOは、経営全体を見渡しながら、業務改善に向けたITの活用法を考えるポジション。例えばソニーは、ITによるオペレーションの効率化で業績回復を目指しているといい、CIOの役割は大きい。 ただ問題もある。ソニーは複数の関連会社が世界中で絡みあっており「CIOが世界のいたるところにいて、好き勝手やっているのが現状」(ソニーの堺文亮シ