米沢市教委で作業が続く古典籍のデジタル化。各ページをスキャナーで取り込んでいく ◇ 「米沢善本」などHPでの公開も 市立米沢図書館 米沢市立米沢図書館が、「米沢善本(ぜん・ぽん)」など所蔵する貴重な古典籍のデジタル化を進めている。上杉鷹山が飢饉(き・きん)に備えて領民に配ったとされる野草の調理法「かてもの」を含む5千コマ以上を1月末から「デジタルライブラリー」としてホームページ(HP)に掲載。新年度中に20万コマ以上に増やす予定だ。 同館は1909(明治42)年に開館。藩校興譲館に伝わった漢籍と和書が基礎蔵書になり、4万冊以上を所蔵する。中でも鎌倉時代の仏教説話集「沙石集」や室町時代の写本「平家物語」、直江兼続が京都で印刷させた「文選(もん・ぜん)」などの和書62点、漢籍146点からなる米沢善本には内外の研究者から資料提供の要望が寄せられているという。 デジタル化の作業は昨年11
紙面で読む国会図書館蔵書の電子書籍配信の仕組み 国立国会図書館の蔵書を電子書籍にして配信する実験が2月1日、始まる。文化庁が呼びかけ、紀伊国屋書店や大日本印刷グループが参加する。同館が蔵書をスキャンして作った画像データを、民間企業が電子書籍に変換して活用する初めての例となる。 大日本印刷側は電子書籍ファイルを作り、紀伊国屋書店が自社の… 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら ※有料記事の一部を自動で取り出して紹介しています。関連記事あっという間に本を電子化 大日本印刷と東大が共同開発(1/2)〈BCN〉KCCS、大学・企業向け電子書籍配信サービス「BookLooper」を発売(12/26)新潮社、電子書籍配信を一時停止 キンドルストアに対し(12/15)〈CNET Ja
1930(昭和5)年に発禁処分を受けた「エロエロ草紙」。当時の文化に関する貴重な資料となっている(出典:国立国会図書館デジタル化資料より) 国立国会図書館(千代田区永田町1)がインターネット上で公開する「デジタル化資料」約41万点のうち、1930(昭和5)年に発禁処分を受けた書籍「エロエロ草紙」が高いアクセス数を記録している。 「エロエロ草紙」の表紙 収蔵する資料や書籍のデジタル化を進める同館では現在、210万点を超えるデジタル化資料のうち、約41万点をネット上で公開している。「官報」の創刊号といった貴重資料のほか、江戸期以前の和古書、清代以前の漢籍などの古典籍、一部の博士論文なども含まれる。 「エロエロ草紙」は1930(昭和5)年11月に出版されるはずが、「公序良俗を乱す」との理由で製本中に発禁処分を受けたいわく付きの書。昭和初期に流行した「エログロ・ナンセンス文化」を当時の雰囲気を伝え
佐賀県立図書館(佐賀市)が、豊臣秀吉の朝鮮出兵(1592~98年)で日本軍と明・朝鮮軍が戦った「蔚山城の攻防戦」を描いた江戸時代の絵図をデジタル化し、ホームページ(HP)で公開している。 同館は、劣化が進んだ古い絵図や古文書をデジタル化して保存する取り組みを進めており、今秋までに所蔵する約4万点をデータベース化する方針。画像はHPで順次公開している。 絵図は「朝鮮蔚山攻城絵図」と呼ばれ、縦170センチ、横375センチ。蔚山城に立てこもる加藤清正らを明・朝鮮の大軍が包囲し、落城寸前となった様子が描かれている。 同館担当者は「現物は劣化で閲覧できないが、HPだと拡大して詳細に見られます」と話している。 アドレスはhttp://www.sagakentosyo.jp/
東洋文庫現代中国研究資料室、慶應義塾大学メディアセンター、東京大学社会科学研究所現代中国研究拠点、京都大学人文科学研究所附属現代中国研究センター共催シンポジウム・現代中国地域研究コロキアム 「電子書籍・資料のいま:日本と中国」 ・日時:7月15日(金)13:00~17:30 ・会場:(財)東洋文庫新本館2階講演室 (ポスターはこちら) ・協力:NPO法人デジタルヘリテージデザイン ・報告者及び報告テーマ 開会挨拶 高田幸男(明治大学/東洋文庫) セッション1 中国の電子化事情 ・中国の電子書籍 「中国電子書籍の現状」橘一郎(方正株式会社) ・中国(学)の電子化事情 「東京大学東洋文化研究所の漢籍関連データベースについて」大木康(東京大学) 「中国学電子資料を利用した教育研究の現状」二階堂善弘(関西大学) 「中国の大学図書館におけるデジタル化」大澤肇(人間文化研究機構/東洋文庫) 「社会科学
函館の歴史を後世に―。函館市中央図書館(平沢輝茂館長)では、館内に眠る貴重な資料をデジタル化する取り組みが行われている。種類は古地図や古写真、絵はがきなどで、その数は推定数十万点に上る。道内市町村では函館の取り組みが最も本格的で、地元の歴史を受け継ぐ壮大な事業として着実に進んでいる。 「カシャ、カシャ」。ひっそりと静まりかえる奥の部屋の中で、カメラのシャッター音が響き渡る。被写体は古ぼけた書物など。頭上から撮影した画像を同館の職員がパソコンでチェックしながら保存していく。1冊、そしてまた1冊―。地道な作業が続く。 同事業は「デジタルアーカイブ事業」と呼ばれる。幕末や明治期といった古い資料の保存継承と公開の充実を目的に、2003年度から始まった。 対象物の多くは、05年に閉館した旧市立函館図書館(青柳町)の初代館長、岡田健蔵(1883~1944年)が集めたとされる。書庫が当時珍しい鉄筋コン
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Profile 兵庫県西脇市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科中退後、1988年毎日新聞社入社。警視庁捜査一課、遊軍などを担当し、殺人事件や海外テロ、コンピュータ犯罪などを取材。1999年、アスキーに移籍。『月刊アスキー』編集部などを経て2003年退社後はフリーの作家・ジャーナリストとして活躍中。IT関連を中心に様々な雑誌、媒体に寄稿。主な著書に「当事者の時代」(光文社新書)「キュレーションの時代」(ちくま新書)「電子書籍の衝撃」(ディスカヴァー21)など。総務省情報通信白書編集委員。 Tweet 1 2 3 4 全文 ―― まずはBOOKSCANをお知りになった経緯と、使ってみようと思われたきっかけをお聞かせ下さい。 佐々木俊尚氏: 4社ほどのスキャンサービス使ってみたのですが、BOOKSCANさんのものが一番しっくりきたというのが理由ですね。 ―― ありがとうございます。具体的には
彦根市立図書館(尾末町)は今年度、彦根城築城前の戦国時代から大正時代までの景観を記録した古絵図など、時代の移り変わりを示す所蔵資料をデジタル画像として記録する。複製も制作し、研究目的に限られていた閲覧を一般にも拡大する。(藤岡博之) 同図書館には、石田三成の佐和山城への入城前の16世紀中頃や関ヶ原の戦いによる落城直後の景観を描いた絵図の江戸時代の写し「彦根御山絵図(ひこねおんやまえず)」「彦根三根(みつね)往古絵図」に始まり、彦根城下の屋敷の区画割を描いた絵図、大正2年(1913年)の「彦根市街図」まで各時代の絵図がある。 記録を永久保存するため、同図書館は古絵図や各町火消しの纏(まとい)の図など約160点のデジタル画像と複製について、図書館振興財団(東京都文京区)の振興事業に採択するよう申請、約750万円の助成が決まった。市が6月市議会に提案する補正予算案に計上、可決されれば事業着手する
図書館が独自で地域資料を電子書籍化する試みが始まっている。 札幌市中央図書館が平成23年10月から電子図書館実証実験として始め、地元の出版社から出された本や行政資料などを電子書籍化し、実験に参加する市民に貸し出している。地域の出版文化の振興や町おこしへの貢献を目指し、全国の政令指定都市にある図書館などにも同様の取り組みを呼びかけている。 実験は、電子書籍貸し出しサービスの導入に向けた効果の検証が目的。同図書館が札幌市を中心とした出版社に協力を求め、16社から実用書や地域ガイドなど約200タイトルの商業出版物の提供を受けた。自治体が発行する地域の歴史や文化財などを紹介した冊子などの地域資料の電子化も進め、札幌市の広報誌「広報さっぽろ」(月刊)については昭和25年の創刊号からすべての号を電子書籍化した。 図書館独自で電子書籍コンテンツも出版。札幌市内の中高生が編集員となって市民から街の写真を集
ず・ぼん編集委員会 編 定価:1,500円 + 税 ISBN978-4-7808-0173-6 C0000 B5判 / 152ページ /並製 [2011年12月刊行] 印刷・製本●シナノ印刷株式会社 ブックデザイン 山田信也 内容紹介 なかなか進まない図書館の電子化。 その課題はどこにあるのだろうか? 検索サイト、スキャン代行業者、出版社、大学、そして図書館の現場での具体的な取り組みから、いま図書館にできることを考える。 目次 ●数字で見る図書館④ 公共図書館1987-2009年 図書館数/蔵書冊数/貸出冊数/資料費 ●インタビュー 図書館もウェブサイトも「編集」じゃないか ◎吉本龍司 [カーリル] ●インタビュー ブックスキャンの現場を見る ◎BOOKSCAN(大木佑輔、中野浩司) ●鼎談 電子書籍の可能性 ◎岩本敏、植村八潮、沢辺 均 ●インタビュー HELP TOSHOKANの記録
10月26日と27日の二日間にわたって、公開研修会「電子出版・学術情報の電子化の実践のために」が開催された。主催は当協会関西部会・電子部会。参加者は約50名。 会場となった大阪大学中之島センター周辺は福澤諭吉の誕生の地。堂島川をはさんだ対岸には「福澤諭吉誕生地記念碑」が建てられている。「大学出版の祖、福澤生誕の地で研修会を開催できることを、たいへん喜ばしく思います」という竹中英俊(協会常任理事・東京大学出版会)の開会のあいさつによって、2日間におよぶ研修会がはじまった。 初日は第1テーマ「学術情報の電子化を軸にした大学教育・研究の再編成」について、2人の図書館員の講演からスタート。 竹内比呂也(千葉大学図書館長)は、「アカデミックリンク」を軸に大学における高等教育の変化を報告。「アカデミックリンク」とは千葉大学が全学的に取り組んでいる教育改革のひとつの「実験」であり、その手段として学生への
津波被害に遭った岩手県の陸前高田市立、大槌町立の2図書館が所蔵していた郷土資料を電子データ化して保存する取り組みを山梨県笛吹市のNPO法人「地域資料デジタル化研究会」がボランティアで始めた。泥まみれの資料を一枚一枚スキャナーで読み取り、ハードディスクに保存して来年3月末までに被災地に届ける予定だ。 同NPOは歴史や文化をデジタル化して後世に残そうと99年に結成された。現在メンバーは司書、会社経営者、主婦ら約30人で、山梨県を中心に図書館の資料を電子データ化し、閲覧や保存をしやすくする活動をしている。 理事長の小林是綱(ぜこう)さん(67)は司書や館長として約40年間、図書館に勤務し、09年4月から今年3月末まで、岩手県立図書館の指定管理者総括責任者だった。震災直後は、被災地の沿岸部の図書館を歩いた。特に2図書館は津波で建物内部が壊滅し、多くの蔵書が流失していた。半世紀前の議会議事録や小学校
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