国立国会図書館で9月15日、『インターネットと文化〜チャンスか危機か〜』と題し、前フランス国立図書館長であるジャン-ノエル・ジャンヌネー氏による講演会が開催された。同氏はフランス政府でも要職を務め、著書『Googleとの闘い 文化の多様性を守るために』(岩波書店)は日本でも出版されている。講演では、現在物議を醸している「Googleブックス」問題について多く語られた。 ジャン-ノエル・ジャンヌネー 前フランス国立図書館長。Googleブックス問題について考察を記した同氏の著書はさまざまな言語に翻訳され、少数言語の国からの反響が特に大きかったという 講演は東京および京都で開催され、いずれも早々に満席。図書館関係者によれば、両会場とも定員締め切り後にも問い合わせが多く、予想以上の関心の高さがうかがわれたという。 テクノロジーの進歩とメリット、デメリット ジャンヌネー氏はまず、グーテンベルクによ
米Googleは9月17日、同社が電子化したパブリックドメインの書籍を製本し、オンデマンドで販売するサービスで米On Demand Booksと提携したと発表した。 On Demand Booksは簡易印刷・製本機「Espresso Book Machine(EBM)」のメーカー。EBMは300ページ程度の書籍を4分以内に印刷し、カラーの表紙を付けて製本できる。本体価格は7万5000ドルで、現在米、英、カナダの数十の図書館や大学、書店に設置されている。 EBMを設置した施設は、ネット上に暗号化されて保管されているコンテンツを製本し、オンデマンドで販売することができる。これまで販売可能だったのは数社の出版社との契約による約160万冊だったが、Googleブック検索上の200万冊以上のパブリックドメイン書籍も販売できるようになった。 企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も
ミシガン大,Googleとの資料デジタル化に関する協力体制を拡大 ミシガン大学とGoogle社は,図書館の所蔵資料のデジタル化を目的とした協力体制(E403,E543参照)を拡大するために契約を2009年5月19日付けで修正することで合意した。契約修正は,Googleブック検索をめぐるGoogle社と米国の著作者団体・出版社との和解案がまとまったこと(E857,E918参照)を受けたものである。ミシガン大学は「今回の契約修正は,所蔵する印刷物資料への広範なパブリックアクセスというミシガン大学のビジョンの実現を保証する,重要なステップとなる」としている。 契約の修正事項には主に下記のようなことが含まれる。 ミシガン大学の所蔵資料へのパブリックアクセスの拡大 これまではパブリックドメイン(著作権存続期間が終了した図書)のデジタル複製物のみが提供の対象であったが,裁判所が和解案を承認するとともに
「発行した書籍の全文検索が実現することを歓迎します」――出版中の一部書籍を全文公開するなど先進的な取り組みを行っているポット出版がこのほど、Googleブック検索の和解案に参加するとWebサイトで表明した。 Googleブック検索は、書籍本文をデジタル化(スキャン)して検索できるサービス。米国の著作者団体などが「著作権侵害に当たる」としてGoogleを提訴したが、著作者に一時金や収益の一部を支払うことなどで昨年10月に和解した。Googleは米国外の著作権者に対しても、和解案の受け入れ可否を回答するよう求めている。 国内出版界では強い反発が起きており、日本文芸家協会が抗議声明を発表したほか、倉本聰さんなど日本ビジュアル著作権協会会員の174人が、和解案の拒否を表明している。 一方、ポット出版は、Googleブック検索の取り組みについて、「有用な書籍を発見する手だてを格段に増やし、社会全体で
The HathiTrust Data API can be used to retrieve content (page images, OCR, and in some cases whole volume packages), as well as metadata for HathiTrust volumes. There are two methods of accessing the Data API: via a Web client, requiring authentication (users who are not members of a HathiTrust partner institution must sign up for a University of Michigan "Friend" Account), and programmatically us
Those of you have attended recent Prism Events will be aware that the designed for extensibility architecture of Prism enables the integration of optional external services in to the Prism interface to create an even better experience for those that use it. Those benefits are not exclusive to the users of the Prism itself. For instance we have been demonstrating how services such as Google Analy
Google Book Searchが、iPhoneや携帯電話でアクセスできるように対応したと発表されています。パソコン用では画像ファイルで表示される本文は、OCRを使ってテキスト化されて表示されます。ただし2009年2月6日時点では、まだ日本語検索には対応していないようです。 Google Book Searchチームは「150万冊をポケットに」とブログに記しています。 Google Book Searchモバイル版 http://books.google.com/m Inside Google Book Search: 1.5 million books in your pocket http://booksearch.blogspot.com/2009/02/15-million-books-in-your-pocket.html February 5th, 2009付けOpen C
インターネットで書籍の本文を検索・閲覧するための「内容検索」サービスが、徐々に普及してきた。最も広く使われているのは、Googleの「ブック検索」やAmazonの「なか見!検索」など。 特にグーグルのサービスはAPIを公開しているので、一部ブロガーが気に入った書籍を紹介するために、ブログ上に「ブック検索」の機能を貼り付けて利用している。また紀伊国屋書店も、この11月から、「ブック検索」をオンライン販売用のウェブサイト上に貼り付け、一部書籍のプレビュー機能を提供している。 少ない「ブック検索」に対応本 とはいえ書籍の内容検索は、まだ普及の緒に就いたばかり。例えばグーグルが「ブック検索」サービスを、日本で開始したのは2007年7月。これに対し当初、出版社の間には「本の中身をつまみ食いされ、買われずに終わってしまうのでは」という懸念が強かった。その意識はいまだに根強く、日本の書籍全体のうち、「ブ
Google Books Bibliography Charles W. Bailey, Jr. Houston: Digital Scholarship Version 7: 8/15/2011 The Google Books Bibliography presents over 320 works that are useful in understanding Google Books. It primarily focuses on the evolution of Google Books and the legal, library, and social issues associated with it. Use the PDF version of this bibliography for printing. It is available as a website
Google Book Searchで、出版社からの協力を得て雑誌のバックナンバーと新着記事の提供を開始したと、Google社がブログ“Official Google Blog”で発表しています。書籍と同様に、本文をGoogle Book Searchで検索できるほか、Advanced Searchで雑誌に限定した検索も可能です。 Search and find magazines on Google Book Search http://googleblog.blogspot.com/2008/12/search-and-find-magazines-on-google.html Magazines come to Google Book Search (Inside Google Book Search) http://booksearch.blogspot.com/2008/12/m
Google Book Searchに関するGoogle社と著作者団体・出版社団体との和解の報道に際し、米国のSan Jose Mercury News紙が、これまでGoogle社と図書館蔵書大規模デジタル化で競ってきたOpen Content Alliance(OCA)の反応を記事にしています。 OCAを率いるInternet Archiveのケール(Brewster Kahle)氏は、同紙のインタビューに対し、「Googleは当初、人々と(他の人々が作成した)コンテンツを結びつけると言っていたが、今やその間に有料制という壁を築こうとしている。かつてAOLが犯したのと同じ過ちを繰り返そうとしており、ウェブのモデルを壊そうとしているのだ」と批判しています。同紙は、両者の大きな違いは著作権保護期間内のコンテンツへの対応であるとしています。Google社が自社の検索エンジンからのみ検索可能とし
Google社が2008年10月28日、かねてより同社のBook Search事業を訴えていた著作者団体“Authors Guild”および米国出版社協会(AAP)と、著作権保護期間内にある書籍についてもBook Searchで提供することで合意したと発表しました。裁判所に認められ次第、和解が成立することになります。 これにより、Google Book Searchには、新たに「購入」というオプションが加わります。購入により、著作権保護期間内にある書籍についても全文にアクセスできるようになります。図書館や大学等の機関単位での購読契約オプションもあります。この購入オプションは、さしあたっては米国のみとなっていますが、Google社は「将来的には各国の業界団体や個々の権利者と協力して、この契約がもたらすメリットを世界中のユーザーに広めたいと考えています」としています。 著作権者は、Google
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く