エラリイ・クイーン『十日間の不思議』(早川ミステリ文庫)が、いよいよ本日(2月17日)発売されます(書店によって数日前後する場合があります。ご了承ください)。 いまから読む人は『災厄の町』『フォックス家の殺人』『十日間の不思議』『九尾の猫』の順にお読みになることをお勧めします。 この仕事をはじめたとき、まさか自分がクイーンを18作も訳すことになるとは思いませんでした。 今回の『フォックス家の殺人』『十日間の不思議』新訳に至るまでの約10年の歩みについて、《ミステリマガジン》2019年7月号に「クイーン新訳について」という文章を書きました。早川書房の許可を得て、ここに転載します(雑誌掲載時の内容にひとつミスがあったので、それを含む段落を削除しました。ご了承ください)。 よかったら読んでください。 ――――――――――― 二〇〇九年から二〇一六年にかけて、約六年半のあいだにエラリイ・クイーンの