英・ケンブリッジ大学のOffice of Scholarly Communicationによるブログ“Unlocking Research”に、2021年9月2日付けで、同大学図書館のコレクション開発・管理責任者であるMichael Williams氏による投稿が掲載されています。 英国の大学連合では、2021年末にElsevier社との電子ジャーナル契約更新を控えており、現在契約条件に関する交渉を進めています。本記事では、仮に交渉が決裂した場合に同大(及び同館)が「プランB」としてどのような代替策の準備を行っているかを説明しています。 記事によれば、Elsevier社との交渉に際し同大の研究者コミュニティにも参加してもらうよう最善を尽くしており、契約やプランBに関する決定は全て、研究者コミュニティとのやりとりや参加を経た上で行うこととしています。また、Elsevier社との交渉に関する情
学術情報流通に関連した多様な話題を提供する学術出版協会(Society for Scholarly Publishing:SSP)運営のブログ“The Scholarly Kitchen”に、2021年9月9日付けで記事“The dawn of the age of duplicate peer review”が掲載されています。筆者は研究データ共有支援ツールの開発企業の創設者・プロジェクトリーダーであるTim Vines氏です。 プレプリントを査読する取組の存在に触れつつ、当該のプレプリントが学術誌での査読プロセスにある場合、査読者の労力浪費につながる「重複査読」(duplicate peer review)となりうるケースがあると指摘しています。ただ、当該のプレプリントについての正当な議論と重複査読とを区別する明確な基準はないとし、プレプリントの台頭が、従来行われてきた「順を追った」(
2021年9月11日、NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)は、9月4日に実施したLibrary of the Year 2021(LoY2021)の二次選考会の結果を発表しています。 ・LoY2021優秀賞 あかし市民図書館 指宿市立図書館および特定非営利活動法人本と人とをつなぐ「そらまめの会」 福井県立図書館・文書館・ふるさと文学館 三重県立津高等学校図書館 ・LoY2021ライブラリアンシップ賞 滝川市立図書館 マンガ『夜明けの図書館』および関係者 ・LoY2021特別賞 八戸ブックセンター Library of the Year 2021 第二次選考会結果発表!(IRI, 2021/9/11) https://www.iri-net.org/loy/loy2020_second_result/ 参考: Library of the Year 2020の優秀賞・ライブラリアンシッ
2021年9月14日、米国情報標準化機構(NISO)が、電子リソースのパッケージの識別子に関するプロジェクトを開始し、ワーキンググループ“NISO Unique Electronic Resource Package Identifiers Working Group”を設置すると発表しました。 発表の中で、電子リソースはパッケージで購入されることが多いものの、パッケージは曖昧な性質を持つ名称によりサプライチェーン上で識別されていると指摘しています。 同ワーキンググループは、サプライチェーン全体で使用できるパッケージの識別子の評価と推奨事項の作成に取り組み、初期の調査や具体的な推奨事項の作成、コミュニティ・エンゲージメント計画の策定と実施を行う予定と述べられています。 New NISO Project—Package Identifiers(NISO, 2021/9/14) http://
2021年9月15日、九州大学附属図書館は、同館所蔵の「濱文庫」に含まれる戯単(中国の演劇における芝居番付・プログラム)等190点を電子化し、「九大コレクション」上でオンライン公開したことを発表しました。 「濱文庫」は、同大学の故・濱一衛名誉教授が蒐集した中国戯劇関係の和漢書939点(約2500冊)からなります。今回公開された戯単コレクションでは、1934年から1939年頃の北京を中心とした、中国各地の劇場の戯単・ポスター等及び映画館の小冊子を収録しています。 資料の目次欄に演目及び主なキャストを表記することで、演目・演者等からの検索も可能とするなど、研究者の利便性向上のための工夫も図られています。 中国芝居番付コレクション 画像一挙公開(九州大学附属図書館, 2021/9/15) https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/43184 ※公開資料のリスト
9月9日、北海道大学付属図書館が「違法なアルバイト募集にご注意ください」と題した学生向けの注意喚起をTwitterに投稿しました。アルバイトと称し、所属大学の図書館が契約しているデータベースの内容を学生に提供させている組織があるとしています。 同図書館に背景を確認したところ、実際に被害に遭っているデータベースの提供元・A社(被害の拡大を防ぐため匿名)から「学生に注意を行ってほしい」と依頼があり、先のツイートに至ったと述べています。ねとらぼではA社に取材を行い、実際に何が起きているのか尋ねました。 北海道大学附属図書館webサイトより A社によると、通常の用途では考えられない大量のデータがダウンロードされる事件が以前から起きており、前述したようなアルバイトの募集事例を実際に確認したことから、データベース提供会社として契約大学に連絡したとのこと。不正入手の被害に遭ったデータは、近年流行している
オープンアクセス出版状況のモニタリングに関する推奨事項 東京大学附属図書館・立原ゆり(たちはらゆり) 2021年5月, Science Europeは,オープンアクセス(OA)出版状況のモニタリングに関するガイドラインおよび推奨事項をまとめた報告書“Open Access Monitoring: Guidelines and Recommendations for Research Organisations and Funders”を公表した。本稿では,この報告書の内容について概説する。 ●報告書の目的 OA出版状況のモニタリング(以下「OAモニタリング」)は,OAを推進するうえで,方針の立案,実施,評価のために非常に重要であるが,学術出版システムの複雑さゆえに,その作業は簡単ではなく,多くの判断を必要とする。この報告書は,研究助成機関や研究実施機関の意思決定者が,出版物のOAの状態を測
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