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ブックマーク / emaki-japan.blogspot.com (4)

  • デジタル公開に思う

    絵巻など古典画像資料のデジタル公開は、ここ十年以上、凄まじいスピードで広がっている。とりわけ海外に身を置いている者として、かなりの作品を気軽にパソコン画面に呼び出せるということは、なんともありがたい。一方では、そのようなデジタル公開を企画、管理する主体は、図書館など資料の所蔵機関だからだろうか、古典そのものをそのまま公開する以外、それ以上の作業はほとんどなされていない。 「酒呑童子絵巻」に関連する二例を具体的に眺めてみよう。 大阪大谷大学図書館は、所蔵の「酒天童子絵巻」を2010年に公開した。多くの同時期の公開サイトに比べて、そのオープンページは、練達にデザインされていて、魅力的で豊かな連想を誘う。ただ、内容はあくまでも絵巻を見せるのみ、資料紹介の項目は設けられてはいるが、中型辞書の解説にも及ばない。 数ある同絵巻の中で、一番最近に公開されたのは、立命館大学アート・リサーチセンターによる「

    デジタル公開に思う
    kitone
    kitone 2019/09/03
    “研究者による、研究者のためのデジタル公開なのだろう”/研究者のためになっているのであれば(=研究時の原本代替として耐えうるのであれば)、それはそれで。そこまでたどり着いているのか自信がない。
  • デジタルを語る

    関西大学にKU-ORCAS(アジア・オープン・リサーチセンター)が設立された。キックオフの行事に招かれ、週末にかけて大阪へ出かけ、たいへん勉強になる経験をしてきた。前面に打ち出された領域は、名前が示すごとく「オープン」に重きに置いたものである。典籍資料の所蔵に恵まれ、研究業績にもトップクラスの実績を誇る研究機関である。そのような研究者の集合が、しっかりとつぎなる一歩に力を合せ、具体的なアプローチについてもきわめてオープンな構えを見せていることはとても印象的だった。ここに、開かれた研究の基盤になるものとして、自ずとデジタルにスポットライトがあたった。 二日にわたる講演のテーマを一覧すればすぐ分かるが、じつに多彩な分野からの研究者により、異なる問題意識のもと、それぞれの実践の結果や現状への考察が語られていた。それらの一つひとつにじっくり聞き入り、得るところは多かった。一方では、与えられた45分

    デジタルを語る
    kitone
    kitone 2018/02/22
  • IIIFのいま

    kitone
    kitone 2017/08/29
    いや、NDLはやるみたいですが。“具体的な機関名を憚らずにあげて考えてみれば、e国宝、早稲田大学図書館、国会図書館などデジタル公開の先発機関は、簡単にこの基準に切り替えられないことは理解できることだろう”
  • くずし字OCR

    今週、伝わってきたニュースの一つには、慶応大学所蔵の奈良絵のデジタル公開があった。公開の日付は4月6日、同大学のメディアセンター(図書館)所蔵の貴重書が一気に同時アクセス出来るようになり、中でもとりわけ「奈良絵コレクション」がリストアップされている。サイトの解説には「50点あまり」とあるが、数えてみれば、あわせて110冊/巻、62タイトルである。大いに歓迎し、喜ぶべきことである。 この公開の中で、一際目を惹いたのは、単なるデジタル画像に止まらず、公開作品の一部だが、変体仮名全文に電子テキストが添えられていることである。解説では、これを「透明テキスト付PDF」と呼び、しかも「くずし字OCR(凸版印刷)の技術」によるものだと明記している。OCR(自動文字認識)は、ここにようやくと大型古典文献の公開に加わることになった。記念すべき大きな一歩である。 くずし字OCRについて、これまでずっと関心

    くずし字OCR
    kitone
    kitone 2017/04/10
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