このたび、京都府立京都学・歴彩館が編纂する『東寺百合文書』(思文閣出版刊行)をフルテキスト化し、東京大学史料編纂所の「古文書フルテキストデータベース」(以下「古文書FTDB」)にて既刊の15巻分すべてを公開することとなりました。これにより、既刊分の『東寺百合文書』を全文検索することが可能になりました。 「東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)」は、京都の教王護国寺(東寺)に伝来したおよそ2万5千通の古文書群で、現在は京都府立京都学・歴彩館が所蔵しています。特にもっとも充実しているのが14世紀から16世紀あたりの文書で、中世の政治・社会を考えるうえで欠かせない文書群です。その重要性から、1997年には国宝に、2015年にはユネスコの「世界の記憶」に登録されました。 「東寺百合文書」はおよそ百の函に分かれて収蔵されていることからその名があり、それらの函は、カタカナを冠する函とひらがなを冠する
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