開催趣旨 写真は近年デジタル化が進んでいますが、同時に国内の美術館や博物館をはじめとする機関に収蔵されるオリジナルの写真作品や文化財写真の重要性がさらに高まっています。しかしながら、写真保存の専門家は他の文化財の分野に比べて圧倒的に少ない状況です。19世紀から現代まで写真の技法は多種多様であり、これらを保存し未来に残すためには、それらの材料や劣化の特徴を理解することが必要となります。 このワークショップでは、フランスのパリ自然史博物館教授およびフランス国立保存研究センター研究員であるベルトラン・ラヴェドリン(Bertrand Lavédrine)氏よりご推薦いただいた写真保存修復専門家のゲノラ・フュリック(Gwenola Furic)氏を招聘し、保存の観点からみた写真の特徴に着目して講義と実習を行っていただきます。写真コレクションの管理や保存に関わる人々に多様な写真技法や材料への理解を深め