「もう来させないで」在日コリアン【時代の正体取材班=石橋 学】満開の桜の下、地域の老若男女が憩う川崎市川崎区桜本の桜川公園。のどかな景色とは裏腹に張り詰めた空気が漂う。「彼らが来たのでは」。最後の訴えに走る選挙カーに耳をそばだてた。極右政治団体「日本第一党」最高顧問の瀬戸弘幸氏ら差別主義者の支援を受け、市議選に立候補した佐久間吾一氏。選挙戦最終日の6日まで住民の心と共生のまちに深い傷を刻み続けた。 演説の予告に、家にこもって耳をふさいだ在日1世のハルモニがいた。駅前の演説に行き当たり、子どもに走って逃げるよう告げなければならなかった母親がいた。「早く選挙が終わってほしい」。多くの外国人が暮らすまちとって候補者の存在自体が脅威だった。 具体的な恐怖だった。陣営は在日住民の「退去」を掲げ、同区池上町で第一声を行った。非難にさらされるのは当然だった。抗議の声を上げた多くは日本人だったが、瀬戸氏は
![選挙ヘイト住民に深手 川崎市議選川崎区 | 社会 | カナロコ by 神奈川新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3164d23f6ce3713f312ce69a190cab6f6b0f1f9d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.kanaloco.jp%2Fsites%2Fdefault%2Ffiles%2Fstyles%2Frectangle_750_390%2Fpublic%2Fimages%2Fmigrated%2F2019%2F04%2Fb173ca5ff50d3ce123ac976693bff744.jpg%3Fitok%3D1_6Li9xP)