天理大学民族差別集団暴行事件(てんりだいがくみんぞくさべつしゅうだんぼうこうじけん)は、日本の大学で起きた事件。 1993年1月20日に天理大学の学生寮で韓国籍である1年生の大学生に対して、1年生の11人の日本人大学生によって8時間にもわたる殴る蹴るの集団暴行が行われ、暴行を受けた1年生の韓国籍の大学生は全治2週間の傷害を負うこととなった。この暴行を受けた大学生は、大学では通名を名乗らずに朝鮮名を名乗って生活をしていたことからも他の大学生から反発を受けていた[1]。 この事件では学長をはじめとする大学当局は事件を隠蔽しようとしていた。加害学生に対する懲戒処分をする際に学生委員会は、処分の内容はそれまでの前例に反する全員を譴責にするという原案を作成していた。この譴責というのは、懲戒処分には譴責、停学、退学と3つあるうちの一番軽い処分であった。処分を決定する際には学則の規定では教授会が処分審議