「車上生活者には、住まいを紹介してもらえないのか?」 東京都内の「道の駅」などに駐車した車の中で生活する男性(45歳)は、新型コロナウイルスの緊急事態宣言により、住居が不安定な人に一時的な住居などをサポートしている都の「TOKYOチャレンジネット」の対応に、怒り心頭に発した。 コロナによる雇用環境の悪化と「道の駅」の休業などで、住まいのない車上生活者たちも、行き場を失っている。 山梨県で生まれた男性は元々、発達障害の特性を持っていたこともあって、人とのコミュニケーションが苦手だった。地元で頑張って正社員になったものの、過労やパワハラが原因で仕事を辞め、実家にひきこもった。しかし、父親や兄弟との折り合いが悪く、唯一の味方だった母親が認知症になったのをきっかけに母の介護を4年ほど続けた末、家を追い出された。 帰る家を失った男性が、その頃の車上生活ブームの影響を受け、貴重な所持金で車を買って都内