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ブックマーク / arecolle.hatenablog.com (3)

  • 「本人が望むなら」でごまかさない - U.G.R.R.

    このところ再評価の兆しがある田嶋陽子の、『愛という名の支配』(新潮文庫、2019年)を読みました。 愛という名の支配 (新潮文庫) 田嶋の代表作、と言ってよいのかどうかは分かりませんが、1992年に太郎次郎社、2005年に講談社+α文庫から刊行され、今回が3度目の刊行ということなので、少なくとも長く読み継がれてきただということは言えるでしょう。 書は、経験に根差した「田嶋のフェミニズム」を語るものです。なので、理論的な面からフェミニズムを概観したいという向きには、必ずしも適しないかもしれません。もっとも、そこで暴かれている女性差別の構造は、ラディカルであるだけに、依拠する理論的立場や時代といった「細かな」ことを越えて、ある種の普遍性を獲得しているように思います。 実際に読んでいただくのが一番よいと思うのであまり詳しい内容にふれるつもりはないのですが、私が書で最も感心した点だけ書き記し

    「本人が望むなら」でごまかさない - U.G.R.R.
    kjin
    kjin 2020/07/24
    “3人に1人は離婚すると言われるこんにち、夫との関係が破たんしたときに、そのようにキャリアも人間関係も奪われた状態で本当に1人で生きていくことができるのか。できないとすれば、意に沿わぬまま夫に従って生きて
  • 「男性差別」自体を批判すればいいのに - U.G.R.R.

    こんな匿名記事に接しました。 一つでも当てはまった男はブクマ禁止な! 身長やら体型やら収入やらといった項目を列挙し、1つでもあてはまるものがある男はブックマークするな、というもの。たわいないと言えばたわいないのですが、性的な偏見を固定化するものであり、感心しません。こうした偏見が社会に根づいていることを指して「男性差別はある」というのであれば、それはたしかにあるだろうな、と思います。 ところで、この記事を書いたのはいったいどのような人物なのでしょうね。もちろん匿名なので推測するよりないのですが、少なくとも反差別の立場をとる者ではなさそうです。どこまで自覚的であるかは人によって異なるでしょうが、記事で挙げられているような項目を理由として人を揶揄することに賛同するかと正面から問われれば、基的にはノーと答えるのが反差別の立場だからです。十分に自覚的でないためこうした「ネタ」にのってしまうことは

    「男性差別」自体を批判すればいいのに - U.G.R.R.
    kjin
    kjin 2019/04/30
    “それはおそらく今回の記事も含め多くの場合反差別の立場をとる者自身によってなされたものではないでしょう。”
  • 「差別ではあるよね」で合意できない理由 - U.G.R.R.

    以下の記事に接した。 せめて「差別ではあるよね」で合意できないのか 「女性専用車両を設けることに賛成はするが、それが差別だと認めろ」という主張だ。大きな反響を呼んでいるが、これから述べる点をもう少し意識すれば、理解が容易になるのではないかと思う。あまり実りのある話題でもないように思うので、簡潔にまとめたい。 女性専用車両を設けることが差別でないとする理由は、ほぼ「差別は悪いものだから」ということに尽きるものと思われる。より分かりやすく述べるならば、「差別」という語は、「不当である」という否定的価値判断を含むものであるから、不当ではない女性専用車両の設置を差別とは言わない、ということだ。そして、このような「差別」という語についての理解は、一般的であり、正しくもある。例えば、デジタル大辞泉は、「差別」について以下のように説明する*1。 (略) 取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く

    「差別ではあるよね」で合意できない理由 - U.G.R.R.
    kjin
    kjin 2018/02/26
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