*本コラムは、技術評論社「Software Design」2020年12月号に寄稿したコラムを掲載しています。 コロナ禍におけるアジャイル開発の今 新型コロナウイルスの世界的な流行により、公共交通機関や職場での感染を避けるために、ソーシャルディスタンスの確保が求められています。緊急事態宣言が出されてから半年以上が経過し、自宅での作業が可能な職種のほとんどは、リモートワークができる環境への移行を終えたように見えます。とくに情報通信業においては、今年5月29日の調査時点で、従業員のリモートワーク実施率が63.9%と、全業種平均の 25.7%に比べてリモートワークの普及が進んでいることがわかります注1。 当社においても、情報セキュリティ対策が済んだ職場から順にリモートワークへの移行が進んでおり、現在では毎日通勤しているエンジニアは皆無です。そして、それはアジャイルでのソフトウェア開発を行っている