前回のコラムで外注費と金型費の話を持ち出しましたが,説明の仕方に,いま一つもどかしさがありました。専門用語の使用を意図的に避けていたからです。たとえば,外注費を「直接費」に置き換えて「直接費は賦課するもの」と書き,金型費を「間接費」に置き換えて「間接費は配賦するもの」と表現すれば,説明の手間がどれほど省略できることか。 「賦課? 配賦? それって何ですか」 定義は,のちほど説明します。 コスト計算やコスト管理を学ぶ上で,ウンザリしてしまうのが,こうした専門用語の多さです。ただし,ITや生産管理の世界とは異なり,コスト管理の世界には「憲法」と呼ぶべきものがあって,一応,用語の統一が図られています。 「第8回のコラムに登場した『原価計算基準』ですね」 『基準』とされてはいるものの,会社法第2条や法人税法第2条のように,用語に関する明確な定義付けがない点は,不十分といえますが。 「『原価計算基準
楽天子会社の楽天証券は、コールセンターに寄せられた顧客からの問い合わせ電話の記録の中から潜在的な要望を抽出する概念検証(PoC)を始めた、と10月19日発表した。オペレーターが気付かなかったニーズの発見につなげ、顧客の満足度を高める。行動情報データ解析のFRONTEOが開発した人工知能(AI)エンジン「KIBIT(キビット)」を活用する。記録の中で「要対応」にしていない問い合わせから、本来は対応が必要かどうかをKIBITが網羅的にチェックする仕組み作りを目指し、約1ヵ月検証する。 楽天証券のコールセンターではオペレーターが要望やクレームと判断した内容を要対応として改善につなげている。それ以外にも要対応の案件が含まれている場合があり、現在も担当者が確認しているものの件数が多く、全てに目を通せないため、AIを利用する。今回のPoCは、通話記録の中から楽天証券が検知したい要望やクレームの過去の記
Netflix、アメリカで10月から値上げになって、近々日本でも値上げになる可能性が高いらしいですね。 Netflixが日本で提供を開始したのは2015年。この年は、Apple Music やAmazonプライムビデオ、AWA や LINE MUSIC が提供を開始し、サブスク元年と呼ばれました。 「所有」から「利用」へ、「商品」から「サービス」へ、「販売」から「月額課金」へ。このビジネスモデルは “サブスクリプション”( “サブスク” )と呼ばれ、最近では、ファッションのレンタルサービス、“メチャカリ” が欅坂46をCMに起用して(※2)大々的に展開しています。そのキャッチコピーは・・・ しかし、Twitterではこんな反応も多いです。 サブスクリプションという言葉が、どこまで市民権を得ているかわかりませんが、アメリカでは、カミソリの「Dollar Shave Club」や歯ブラシの「G
シリコンバレーで何故あれほど多くの新しい製品が生まれてくるのか、その理由を探したとき、『デザイン思考』や『リーンスタートアップ』といったメソッドが注目されることが昨今多いように感じます。 そうした思考法ももちろん有用なのですが、シリコンバレーや中国で多くのイノベーションが起きているように見える大きな一つの背景は「新製品の迅速な受容体制」ではないかと考えています。 その例として、特に B2B の領域を中心に、Y Combinator と清華大学 (TusStar) の仕組みを見てみます。 Y Combinator はネットワークで初期顧客を発見たとえば Y Combinator では YC の投資先同士がお互いのプロダクトを使い合い、フィードバックし合うと言われています。同じバッチのバッチメイトだけではなく、少し先輩のスタートアップに利用してもらい、さらに利用先のスタートアップの急速な成長と
ホーム ニュース ゲーム開発者は、開発事情をゲーマーに公開すべきなのか?デベロッパーが開発者とゲーマーの距離の近さに警鐘を鳴らす 年々、ゲーム開発側とゲーマーコミュニティの距離は近付きつつある。一昔前は雑誌のインタビュー記事などからしかうかがい知れなかったゲームの開発事情は、インターネットの発達により開発者自身が情報を発信するようになり、少し調べればリアルタイムで裏事情や知識を得ることができるようになった。そんな状況のなかで、「ゲーム開発者は、開発事情を公開すべきなのか」という議論が海外で巻き起こっている。この議論のきっかけとなったのはゲームデザイナーCharles Randall氏のSNSでの投稿だ。 ゲーマー文化は腐敗している Randall氏は、デベロッパーはゲーマーに対し開発について率直(candid)になるべきだとの友人の意見に反論したエピソードを語る。氏は「俺たちは業界の人だけ
任天堂は本日9月29日、「Wiiショッピングチャンネル」のサービスを終了すると発表した。まず2018年3月27日4時59分にてWiiポイントの追加が終了し、2019年1月31日14時59分よりコンテンツ購入が終了するという。 「Wiiショッピングチャンネル」は「Wiiチャンネル」や「Wiiウェア」、そして「バーチャルコンソール」を配信するWii向けオンラインサービスだ。Wii UにはWiiコンソールを立ち上げる機能を持つが、同コンソール内の「Wiiショッピングチャンネル」もまた終了となる。なお、すでに購入している製品については引き続きダウンロードできるようだ。終了にともない、未使用の「Wiiポイント」、「Wiiポイントプリペイドカード」、「ニンテンドーポイントプリペイドカード」の払い戻しをおこなうとも発表されている。 「Wiiショッピングチャンネル」で配信されていたコンテンツは、いずれも豪
『アメーバピグ』デザイナーがリレー形式でお届けする本シリーズ。毎月数百点のイラストをリリースしている『アメーバピグ』では、“クオリティを担保しつついかに早くイラストを仕上げるか”がポイントとなってきます。 そんな開発現場で培われたノウハウを、実例を元にご紹介していきます! こんにちは。アメーバピグ デザイナーの坂本です? アメーバピグのイラストレーションについてご紹介するシリーズの第4回目。 今回は“ピグらしい可愛さ”について紐解いて書いていきたいと思います。 今年でなんとサービス8周年を迎え、今も多くのユーザーに愛されるアメーバピグ。 愛され続ける理由の1つは何と言ってもピグらしい可愛いイラストだと思います。 でも、“ピグらしい可愛さ”って何でしょうか? ? 突然ですが、上の2頭のライオンのどちらが可愛いと感じましたか? どちらも可愛いのですが、 右の方がなんだか可愛い? ?と感じた人が
無印良品の世界旗艦店である有楽町店が7月28日に増床リニューアルを果たした。ここでは初の試みとなる、常設の青果売り場を導入。商品のラインアップやこだわりのサービスについて紹介する。 2001年に開店した「無印良品 有楽町店」は世界最大規模を誇る旗艦店。これまで数回のリニューアルを果たし、本の売り場「MUJI BOOKS」やギャラリー「ATELIRE MUJI」を設置するなど常に新しいことにチャレンジしてきた。今回の増床リニューアルでは1F部分の売り場スペースを拡張し、「無印良品の小屋」の実物モデルの設置と合わせて青果売り場を導入する。 無印良品では、ネット上で産直販売のサイトを設けて生鮮食品の販売を行ったり、有楽町店の広場で週末に青果を中心としたマルシェを開催したりするなど積極的に食にまつわる取り組みを行ってきた。今回、常設の青果売り場を設けたことによって、これまでの取り組みの中で生まれた
そんなに使って大丈夫か。 という指摘が、この夏のマンチェスター・シティに寄せられている主な指摘の一つであるが、それも致し方あるまい。何せひと夏で£200m使ったのは、プレミアリーグ(以下EPL)のクラブでは史上初である。一部で報道された「2009年のレアル・マドリーを更新して史上最高額」というのは実はまだなのだが、この後何とかッペを買ったりしたら、まあ間違いなく更新するわな。 実際のところ、シティの財務状況はどうなのか。財務というからには、損益計算書(以下P/L)に載っている売上と利益だけでなく、貸借対照表(以下B/S)とキャッシュフロー計算書(以下C/S)にも焦点を当てる必要がある。実際、最近のEPL上位クラブはどこも景気が良すぎて、B/SとC/Fを見ない限り、面白い差異もない。 結論としては、数字から見れば、シティは世界でも上位の安定したポジションに(つい最近だが)到達している。石油王
Nintendo Switch 2: Everything we know about the coming release
アメリカの大手IT企業、「アマゾン」は、入力された文字情報を人工知能を活用して自然な日本語で読み上げる「音声合成」のサービスの分野に本格的に参入することになりました。 「音声合成」のサービスは、国内の多くの企業が展開していますが、今回、アマゾンが発表したサービスは、ネットワーク上でソフトを利用できる「クラウド」と呼ばれる形態をとっているのが特徴で、利用者は自前のシステムを用意したりソフトを購入したりする必要がなく、100万文字で440円と格段に安く利用できるとしています。 また大量の音声データを人工知能で分析することで、自然な抑揚のつけ方を学び、新しい用語や流行語も直ちに覚えて発音できるということです。 海外では目の不自由な人に本を読み上げるボランティア活動や外国語の発音を学ぶアプリなどに利用されているということです。 一方、国内では、和歌山市にあるコミュニティーFMが、アナウンサーの代わ
コインランドリーとカフェが融合した「フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー」が学芸大学エリアにオープン。コインランドリー、クリーニングの取り次ぎや洗濯代行などを行うほか、オリジナルのコーヒーを提供するカフェを用意し、利用者のコミュニティスペースとして独自のサービスを展開する。 2008年、ドイツ・ベルリンで誕生した「フレディ レック・ウォッシュサロン」はオーナーのフレディ レックさんが“洗濯の時間をもっと楽しんでもらいたい”という思いから立ち上げたユニークなショップだ。従来のコインランドリーのイメージと一線を画す温かみのある空間が特徴で、オリジナルの壁紙に包まれた店内にはアンティークのシャンデリアが灯り、木製のテーブルや棚には洋書やオブジェなどが並ぶ。祖母の家をイメージしたという店にはどこか懐かしい、独特の居心地の良さがある。ここに最新のウォッシュ&ドライマシーンを設置するだけでは
“Big things have small beginnings” — 大事は小事から起こる オスマン帝国からアラブ人を率いて独立闘争(アラブ反乱)を起こした、イギリス人陸軍将校 T. E. ローレンスの言葉である。アカデミー賞作品でもある「アラビアのロレンス」の題材としても、お馴染みの人物だ。ちなみに私は無類の映画好きで、通算で10回くらいは観ている映画の1つだ。 なぜ彼の言葉を持ち出したかというと、プラットフォームが成長する上で非常に重要な戦略だからだ。より判りやすく言うと、「最初は“一極集中” (node saturation)して、攻略できたら狙うセグメント2つ3つと徐々に増やして、全体のマーケットを取りに行く」戦略のことだ。 特にシード/アーリー期のスタートアップは、Product/Market Fit(PMF)の際に広くセグメントに見るケースが多い。そのため、PMFが見えてき
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