■5千万円を削減 深刻な経営状態にある北海道エアシステム(HAC)が新年度に職員を7人(6・5%)削減し、人件費を年間5千万円減らすリストラ策を検討していることが分かった。HACが事業を続けるには1億〜2億円の手元資金が必要なことも判明。筆頭株主の道は4千万円の借金返済猶予だけでなく、追加の財政支援を求められる可能性もある。 5日の道議会特別委員会で道が明らかにした。HACはパイロット25人を含め職員が107人いるが、出向元の日本航空への復帰や定年退職で、パイロット2人を含む7人を減らす方針という。HACの人件費は年間約6億円で、これで5千万円減らせる見通し。道は人員が減っても安全運航は担保されるとしている。 一方、道は普段の事業運営に必要な手元資金は1億〜2億円と説明した。昨年3月末に7億3600万円あったが、相次ぐ欠航による収入減で今年3月末に400万円となり、4月から資金不足に