地図上では途切れたように示される、国道の「車両通行不能区間」が全国に存在します。「酷道」とも称されるもののひとつですが、そうした区間をつなぐ工事が進む箇所もあります。 車両通行不能区間 実態は登山道やけもの道 峠の区間を中心に、地図上では途切れたように記される国道の「車両通行不能区間」が全国に存在します。その実態は登山道や、道なき道といったものが多く、「酷道」とも揶揄される場所のひとつです。今回は、そうした分断を解消するための改良工事や、バイパスの建設が進む区間を5つ紹介します。 国道152号「青崩峠」&国道256号「小川路峠」(長野県・静岡県) 国道152号は長野県上田市と静岡県浜松市を南北に、国道256号は岐阜市と長野県飯田市を東西に、いずれも中部地方の山間部を経由して結ぶ道路です。前者は地蔵峠(長野県大鹿村~飯田市)と青崩峠(飯田市~静岡県浜松市)、後者は小川路峠(飯田市)の前後にそ