この道を進まなきゃならないなら私を倒してからにすればいいじゃない ■顔真っ赤反論アントワネット嫌なら見なければいいじゃない■気づきアントワネットこれ、パンじゃなくてケーキじゃない?■核心をつくアントワネットそれはオタク差別問題じゃなくてあなたの個人的な問題じゃない 夕方と夜の間ぐらいの時間、私が家で本を読んでいると、玄関のチャイムが何度か鳴った。「はいはい」と面倒くささをなるだけ隠した返事を心がけながらドアを開くと、そこにはロングヘアーに女物のスーツといういでたちの中年男性が立っていた。私は反射的に身構えつつも相手を刺激しないようにさぐりをいれた。 「どちら様ですか?」 「私、○○新聞の勧誘員なんですけどもぉ」 そう聞いて私の中の不信感はなくなった。目の前の人間は新聞勧誘員であったか。これで彼と私の間にある関係は「新聞を購読するか購読しないか」の一本に絞られたわけであり、これはとても安心で