水素市場、準備着々 「未来のガス」後押し―欧州 2024年01月04日13時12分配信 化石燃料からの脱却を急ぐ欧州で、新たなエネルギー源として注目される水素の市場づくりが進んでいる。欧州連合(EU)やドイツは、世界に先駆けて水素製品の競争入札を開始。多額の補助金を投じて民間の参入を促している。 ノーリツ、水素給湯器開発 ガスにも対応、25年の販売目指す 水素は燃焼時に温室効果ガスが出ず、電力源としても貯蔵可能なことから、気候目標の達成に欠かせない「未来のガス」(ショルツ独首相)と呼ばれる。 EUは2030年までに域内生産と輸入を合わせて年間2000万トンの水素調達を目指す。現在は各国政府の主導で開発が進んでいるが、民間投資の拡大が必須。事業の見通しを立てやすくするため、安定した市場取引の確立を急いでいる。 先行するドイツでは、官民出資の「H2グローバル財団」が水素導入促進の司令塔となり、