ブラジル最大の都市サンパウロの、廃虚となっていたビルで起きた火災で、地元の消防当局は、無断でビルに住み着いていた人たちのうち、49人の行方がわからなくなっているとして、捜索活動を続けています。 今回の火災で、1人の死亡が確認されていましたが、地元の消防当局は、2日、49人の行方がわからなくなっていると発表し、建設用大型機械や救助犬を使って捜索活動を続けています。 このビルは、1960年代に建設され、警察本部として使われたあと廃虚となり、貧しい人たちが無断で住み着いていたということです。 火災の原因はわかっていませんが、地元メディアは、ビルの中はごみが散乱していたうえ、ガスボンベが持ち込まれるなど、十分な防火対策が取られていなかったと伝えています。 サンパウロ市は、今回火災が起きたビルのように、貧しい人たちが無断で住み着いている建物が市内におよそ70か所あるとしていて、今後詳しい実態を調査し