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哲学に関するknzw25のブックマーク (33)

  • 新入生しょくん、まずは「論文の書きかた」を身につけよう――対談:山内志朗×戸田山和久(前編)|本がひらく

    新入生のみなさん、入学おめでとうございます。新しい一歩を踏み出す前に覚えておきたいのが「論文の書きかた」。『新版 ぎりぎり合格への論文マニュアル』(平凡社新書)の著者・山内志朗先生(慶應義塾大学)と、『最新版 論文の教室』(NHKブックス)の著者・戸田山和久先生(名古屋大学)に、論文執筆をテーマに語り合っていただきました。大学新入生のみならず、学び直しを目論む社会人のみなさんにも必ず役に立つ「知の羅針盤」。まずはその前編をお届けします。 戸田山 きょうのお題は、山内さんの『新版 ぎりぎり合格への論文マニュアル』と私の『最新版 論文の教室』の刊行記念として、大学新入生や新社会人のみなさんを念頭に置いて、論文を書くってそもそもどういうことかを話し合ってみよう、ということです。 山内 私たちは大学時代からの同窓生で、ともに哲学の専攻です。生まれた年は一年違いますが、ともに黒田亘わたる先生のところ

    新入生しょくん、まずは「論文の書きかた」を身につけよう――対談:山内志朗×戸田山和久(前編)|本がひらく
  • ぼっちを救うためのストア哲学 - 本しゃぶり

    なぜぼっちは恵まれているのに苦しむのか。 それは心像に負けているからである。 幸福になりたければストア哲学を実践しろ。 暗く狭い場所にて 『ぼっち・ざ・ろっく!』の人気が凄い。 1話の時点からクオリティが高いなと思っていたが、回を増すごとにどんどん人気が高まっている。最近はTwitterを開くたびにファンアートが流れている印象がある。 もちろん俺も楽しんで見ているわけだが、つい思ってしまうことがある。作の主人公、ぼっちこと後藤ひとりに対して、「こいつ、持っているな」と。 『ぼっち・ざ・ろっく!』第1話 感受性。創造力。優れた容姿。生まれの良さ。練習を持続する意志。アリストテレスならば、彼女のことを「外的な善を持ち合わせている」と評するだろう。 だが何よりもぼっちは、卓越した演奏技術、すなわちギタリストの徳(アレテー)を持っている。これほど素晴らしいことがあるだろうか。 しかし当のぼっちは

    ぼっちを救うためのストア哲学 - 本しゃぶり
  • 第7回 ストア哲学の幸福論は現代にも通じるのか?

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 「幸福」「意味」とはどういうことか? 古代から、人間は「幸福」や「人生の意味」について悩んできた。どうすれば幸せで有意義な人生を送れるのか? そもそも、「幸福」や「意味」とはどういうことなのか? すこし前までは、こんな難しい問題について考えて答えようとするのは、宗教家と哲学者と文学者しかいなかった。とくに哲学においては、現代においても幸福論や人生の意味論は

    第7回 ストア哲学の幸福論は現代にも通じるのか?
  • 「努力して成功」もただ運がよかっただけ?能力主義の落とし穴を指摘するサンデル先生の新刊がおもしろそう

    Yuki Nakazato @ynakazat Product @MetaAI. ex @awscloud, @OneCarlyle, @BankofAmerica. @BerkeleyHaas, @UTokyo_News, @kaiseikai. Opinions are my own. アメリカでゴルフ/テニス/キャンプ/ボードしてますが腕前は聞かないで下さい https://t.co/IiVuUyjYoV Yuki Nakazato @ynakazat 結局のところ、人生は運次第でどうにでも転ぶ超unfairなものなので、人と比べず、自分でコントロールできる数少ないものを大事にして、後は運良く大きくうまくいくことが沢山起きそうな場所に身を置くくらいしかできないと思ってます。後はせめて他人にはfairに接することか。 2021-05-10 11:08:22 TJO @TJO_datas

    「努力して成功」もただ運がよかっただけ?能力主義の落とし穴を指摘するサンデル先生の新刊がおもしろそう
  • 『幸福とは何か -思考実験で学ぶ倫理学入門』快楽説、欲求実現説、客観リスト説 - HONZ

    「幸福とは何か」と思い耽ったときに、まっさきに読みたいである。幸せの数値化にこだわる社会科学や幸せのメカニズムを科学するポジティブ心理学は、どういうときに幸福になるか、何が幸せの実例かは説明してくれるが、幸福の概念を過不足なく解明してくれるわけではない。書の特徴は幸福の概略、そもそも論に取り組んでいることだ。そう、哲学しているのである。 幸福は、古今東西で哲学されてきた重要な問題だった。プラトン、アリストテレス、ベンサム、ミルとこのテーマに取り組んだ哲学者は数多い。そして、近年では、「快楽説」「欲求実現説」「客観的リスト説」の3つの陣営に分けられ、哲学者や倫理学者によって活発に論じられている。それぞれの説について短く紹介すると、以下のようになる。 快楽説:幸福とは快い心理状態のことだ。だから、ー人がどれだけ幸福であるかは、その人がどれだけの快楽を経験しているかで決まる。 欲求実現説:欲

    『幸福とは何か -思考実験で学ぶ倫理学入門』快楽説、欲求実現説、客観リスト説 - HONZ
  • 哲学書はどう読めばいいのでしょうか? | ゲンロン友の声

    ゲンロン、ゲンロンカフェに寄せられたご意見・ご感想にスタッフがお答えします。 ご意見・ご感想はこちらから→https://forms.gle/vzoHiUKKFxYXNBdk6 ゲンロン ゲンロンカフェ ゲンロン友の会 <ゲンロン友の声> こんにちは。僕はゲンロンカフェに通ううちに哲学に興味を持ち、カフェで話題になっているを読んでみたりするようになりました。ですが、現代の単行や新書は読めても、過去の哲学者のは読むのが大変難しいです。具体的にはカントの『純粋理性批判』を読み始めたのですが、まったく書かれていることが理解できません。入門書も一冊読んだのですが、入門書に書かれていないパートにくるとやはり全く理解ができません。僕のような学力の人間には、哲学書を読むのは向いていないのでしょうか。もしも何かアドバイスなどありましたらご教授頂ければ幸いです。(東京都・33歳男性・友の会会員) 哲学

  • 人間が「どうなっているか」と、人間が「どうあるべきか」の間で問いつづける哲学『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』

    人間が「どうなっているか」と、人間が「どうあるべきか」の間で問いつづける哲学『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』 わたしの人間観を更新する一冊。 もっと正確に言うと、進化心理学・行動経済学・認知科学の研究を通じ、わたしが抱いている「人間とはコレコレである」人間観がアップデートされつつあることを教えてくれる。 書は、吉川浩満氏の論文・インタビュー集である。発表媒体によりモチーフは異なれど、テーマは「人間とは何か?」になる。「人間とは何か?」という問いかけを、「人間がどのように”見える”か?」という人間観にした上で、その変遷を、人工知能、認知バイアス、利己的遺伝子、人新世という様々な斬り口から掘ってゆく。 よくあるサイエンス・ノンフィクションと異なるのは、「(人が)どうなっているか」の科学的解説に、道徳哲学の「(人が)どうあるべきか」議論をぶつけているところ。おかげで、認知科学の進展を

    人間が「どうなっているか」と、人間が「どうあるべきか」の間で問いつづける哲学『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』
  • 哲学・思想・科学のポータルサイト「哲学舎」

    2014/03/31 動画・音声配信を更新しました。 2013/08/08 動画・音声配信を更新しました。 2012/12/07 ソフトウェア・システムを更新しました。 2012/09/10 「哲学舎」をグランドオープンしました。 2012/03/31 哲学の入門書を公開しました。 2012/03/31 リンク集を公開しました。 2012/03/31 哲学年表を公開しました。

  • 心を大切にしない人が多すぎる | ライフハッカー・ジャパン

    Microsoft CopilotをPowerPointで使ってみたら、一瞬で資料作成や要約ができた!使い方・料金・導入方法とは?

    心を大切にしない人が多すぎる | ライフハッカー・ジャパン
  • 『ウィトゲンシュタインの講義 数学の基礎篇』はスゴ本

    ウィトゲンシュタインののなかで、これが最も分かりやすい&面白い(当社比)。 数学という存在を、人の知性の産物である「発明」と捉える人がいる。いっぽうで、人が見出した世界の質である「発見」と見なす人がいる。この議論は、[『神は数学者か』はスゴ]にて語ったが、いずれの場合にせよ、数学の限界が(仮に)あるとしたならば、それは人の理性の限界であることは了解していただけるだろう。なぜなら、「発明」であれ「発見」であれ、主語が人である限り、その限界も人に属するからである。 ウィトゲンシュタインの講義は、数学の限界を見極める一方で、数学の底(もともとの了解事項)を明らかにしてくれる。 数学の底? そんなのユークリッド幾何学やヒルベルトの基礎付けを見るまでもなく、「定義」と「形式」でしょうに(あるいはそこから定義づけられる公理系といってもいい)。書を手にするまでは、そう考えていた。だが、「発明」で

    『ウィトゲンシュタインの講義 数学の基礎篇』はスゴ本
  • 『愛とか正義とか』はスゴ本

    当たり前だと思っていたことが、あたりまえでないことに気付き、根から世界が刷新される。もちろん刷新されたのは世界ではなく、わたしだ。OSレベルで無意識のうちにしてきた「考える」を、あらためて知る。読前読後で世界を(わたしを)変えるスゴなり。 書は、哲学・倫理学の入門書になるのだが、そこらの「哲学入門」ではない。「自分で考える」ことを目的とした入門書という意味で、まったく新しい。 なぜなら、そこらの「哲学入門」は、哲学していないから。むしろ反対に、「哲学しないこと」を目指している。つまりこうだ、イラストや図解や簡単なセリフにまとめた哲学者や論を紹介しているだけにすぎぬ。哲学とは、「自分で考える」ことなのに、それを捨て去って、「これが哲学ですよ」という「答え」を提示しているのだ。 もちろん、「自分で考える」よすがとして過去の哲学者をとりあげ、たとえば現代的な問いに対し斬り込み方や論の立て方

    『愛とか正義とか』はスゴ本
  • 読書猿『問題解決大全』はスゴ本

    一生役立つ一冊。 これ、言い切っていいと思うが、わたしが直面するあらゆる問題は、検討済みである。 新しい問題なんてものはない。「問題」をどの抽象度で定義するかにもよるが、新しく「見える」だけで、分析してみれば、分解してみれば、裏返してみれば、再定義すれば、古今東西の人たちがすでに悩み、検討し、着手し、対処してきた問題であるにすぎぬ。 ただし、対応する人にとってみれば、それは新しい問題である。または、初見の状況に直面することもある。だが、人や状況が違えども、問題そのものは、ほどいてみれば、既出なのだ。新しい状況下で、新しい人が、既出の問題を解き直しているといえる。 そして、問題を解決するための方法もまた既出である。わたしが知らないだけで、古今東西の人たちがすでに考え抜いている。ある手法は学問分野になっていたり、またある方法はライフハックやビジネスメソッドになっていたりする。規制や法制度化され

    読書猿『問題解決大全』はスゴ本
  • 「善人」であるだけでは不十分。なぜ善であるのかを考えよう | ライフハッカー・ジャパン

    ストア哲学の英知に触れ、その豊かな知恵を日々の生活に役立てる術を探るシリーズにようこそ。 今回は、第16代ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの『自省録』を取り上げます。MITのThe Internet Classics Archiveでは、『自省録』の全文が掲載されています。 彼は、正しい行ないは自分の中から自然に起こるべきものであり、周囲の環境によって無理やり引き出されるべきものではないと考えていました。 どんな行ないも、自分の意思に反して為したり、自分位に為したりすべきではない。吟味せずに、あるいは矛盾する動機を持って為すべきでもない。きれいな衣装で自分の考えを飾り立ててはならない。余計な言葉や行動を慎む。 さらには、お前の内なる神をして、男らしく成熟した、政治家でローマ人で支配者でもあるお前の主たらしめよ。お前はその地位を、人生からの撤退を待ち、出立の準備を整えていた兵士のごとく、誓

    「善人」であるだけでは不十分。なぜ善であるのかを考えよう | ライフハッカー・ジャパン
  • 國分功一郎×熊谷晋一郎:「中動態」と「当事者研究」がアイデンティティを更新する理由 #wiredcon

  • 哲学・思想的要素のあるアニメでお勧めを教えてください : 哲学ニュースnwk

    2017年07月26日00:00 哲学・思想的要素のあるアニメでお勧めを教えてください Tweet 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/18(水) 01:16:57.82 ID:FzUy0nzi0 考えさせられるというか、頭使うアニメが見たいです。 参考に今まで見た中で面白いと思った作品は 攻殻機動隊 妄想代理人 PSYCHO-PASS 灰羽連盟 輪るピングドラム などです。よろしくお願いします。 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/18(水) 01:17:14.84 ID:UJDNQweI0 ゆゆ式 36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/18(水) 01:20:54.78 ID:PnDY3pEU0 >>2 これ どう考えてもゆゆ式 56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013

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  • 「哲学のない時代は不幸だが、哲学を必要とする時代はもっと不幸だ」――哲学者・國分功一郎インタビュー #2 | 文春オンライン

    ――哲学は1人で考えるというイメージもある一方、例えばプラトンが『対話編』で残しているように、対話の中で考えるということもあると思います。哲学の学会発表では、話芸も重要で、ドゥルーズも人に伝えるという点をかなり意識している、レクチャーとパフォーマンスは切り離せないんだというお話も前編でありました。哲学は1人でやるのか否か。この点についてはいかがですか。 國分 僕は哲学は根的には1人でやるものだと思っています。最近強い関心を持っているのが、ハンナ・アーレントというドイツ出身でアメリカで活躍した女性の哲学者なんですが、彼女は、ものを考えるとは「私が私自身と対話することだ」と言っています。「ツー・イン・ワン」って言ってるんですが、ものを考えるというのは、1者の中での2者を経験することである、と。またアーレントは、私が私自身と一緒にいることを「孤独(ソリチュード)」と呼び、これを、私が私自身と一

    「哲学のない時代は不幸だが、哲学を必要とする時代はもっと不幸だ」――哲学者・國分功一郎インタビュー #2 | 文春オンライン
  • 「水どう」嬉野D、7年の鬱で悟った人生哲学

    大失敗は己の責任! それでも… 失敗から多くを学ぶとは昔からよく言われるところではありますが、でも、学ぶためには「その失敗はまったくもって自分のせいだったのだ」という素直な自覚に至ることもまた、最も必要なこと。 それを私が知るに至ったのは、30代でこっぴどい大失敗をしたのがきっかけでした。それまで自分は、みっともない大失敗をしても「これは自分だけのせいではない、絶対これは自分だけのせいではないのだ」と、自分の失敗を誰かのせいにしようとしていたのです。 世間がまだバブル経済の勢い残るころ、30を過ぎた私は東京で映像ディレクターの仕事をしておりました。ある日、ドラマのロケスケジュール制作と現場進行の依頼が届いたのです。経験の浅い私はいったん難色を示したのですが、「やれる、やれる」と言われて。軽い気持ちで引き受けちゃったんです。 私は早速スケジュールをつくりはじめようと、上がったばかりの脚を持

    「水どう」嬉野D、7年の鬱で悟った人生哲学
  • 「哲学ってなんなの? ムダじゃない?」 哲学者に話を聞いてきた - ジモコロ

    「難しい」「役に立たない、ムダ」「何をやってるかよくわからない」というイメージがある哲学。実際のところどうなのでしょうか? 哲学者に話を聞いてきました。哲学者ってどうやってなるの? なんで哲学やってるの? うーん。実に興味深い……。 こんにちは。ライターの恐山(おそれざん)と申します。 難解な哲学書を読んでいるふりをしています。 唐突ながらおたずねします。 みなさんは「哲学」という言葉にどんなイメージを持っていますか? 周囲の人たちに聞いてみたところ、このような反応でした。 ・難しいことを言っている学問 ・役に立たない学問 ・無意味な学問 ・名言を考える学問 ・気でやると不幸になって、発狂して孤独に死ぬ ・気むずかしい屁理屈好きの趣味 ・ヒゲ ・就職できない ……散々です。 で、「哲学者が考えている哲学的な問題」って、たとえばこんなイメージじゃないですか? ろうそくの火は消えるとどこに行

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  • 【哲学】『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』原田まりる - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

    『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』原田まりる ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 作者: 原田まりる 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2016/09/30 メディア: 単行(ソフトカバー) Amazon Kindle 楽天 の目次 プロローグ 祝福できないならば呪うことを学べ 人生を危険にさらすのだ! いつも自分自身をいたわることの多いものは、その多いいたわりによって病弱になる 情熱をもって生きないと、自分の世界は妬みに支配されてしまう たとえ全世界を征服したとしても、自分自身を見失ったならば、何の意味があるというのだろうか 健康的な乞の方が病める王よりもより幸福であろう 人は自由に呪われている 他人とは地獄である。あなたはあなたの一生以外の、何ものでもない 死をもって生を見つめた場合に、人は代わりがきかない存

    【哲学】『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』原田まりる - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
  • 人工知能=科学∩技術∩哲学『人工知能のための哲学塾』

    人工知能を実現するための、哲学的な手がかりとなる一冊。 人工知能は、科学、技術、哲学が交錯するところにある。「知能とは何か?」を問うのが哲学であり、この問いを探索するのが科学であり、実現するのが技術になる。最近の人工知能ブームでは、科学と技術に目が行きがちだが、書は根のところから応えようとしている。新しく見えるだけの場所から離れ、現象学や認識論を俯瞰することで、現在の人工知能の限界が逆説的に見えてくる。 ブームに乗っかって、たくさんが出ているが、わたしが求める「質」は無い。たいていの人工知能は、「考える」が質であるといい、意思決定用のモジュールを積めばよしとする。「考える」とは何かという問いは保留され、おなじみの「入力→処理→出力」ルーチンに落とし込まれる。 そして、意思決定のためのデータを機械学習で増やしたり、アルゴリズムに動的にフィードバックさせる話になる。プロ棋士に勝つソ

    人工知能=科学∩技術∩哲学『人工知能のための哲学塾』