「最初はiPhone用のアプリケーションを提供しますけど,今後は携帯機器自体を開発したいと思っています」。大学で哲学を専攻したという異色の経歴を持つ彼は,真剣な眼差しでこう言いました。 彼とは,頓智・(とんちどっと,と読む)という変わった名前のベンチャー企業を経営する社長の井口尊仁氏です。既にご存知の方も多いと思いますが,頓智・が開発している「セカイカメラ」というiPhone向けアプリケーションは,2008年9月に開催された「TechCrunch 50」(米IT系情報サイトTechCrunch主催)というカンファレンスで大きな話題となり,一躍メディアやインターネットのコミュニティで注目の的になりました。つい先日は,フランス・パリで開催された国際フォーラム「世界を変えるインターネット技術10」で,10選の一つに選ばれています。 アプリケーションの正式公開はまだだというのに・・・。 セカイカ