いよいよ7月4日からJ1リーグが再開する。すべての水曜日に試合を詰め込まずとも残り33試合を消化できる計算ではあるが、なんらかの事情で中止となる節が出た場合、その振替に使えるセッション数はそう多くはない。全日程を消化できずにシーズンの終了を迎える事態すら起こりうる。 たとえ連戦であっても戦力を落とさずに戦い、3ポイントを奪っていかなければ、優勝は遠ざかってしまう。つまり固定された11人だけでタイトルを獲得するのは至難の業だ。これまで出場機会が少なかった中堅や若手の成長が欠かせない。 今季、FC東京が採用している4-3-3は、個人能力の高い3トップにインサイドハーフやサイドバック(以下SB)が絡んでいくことで重層的な攻撃が可能になる。 前線や中盤のタレントは豊富だが、ではSBはどうだろう。右に室屋成、左に小川諒也。この“鉄板”スタメン組の牙城を揺るがす存在はまだ出現していないのではないか。