これだけ周囲に惑わされずに決断を下せる人間がいるものか、と思う。武藤嘉紀の話だ。チェルシーを袖にして、かといって愛着の強いFC東京に残留するでもなく、分相応のマインツ05への移籍を決めた。 5月30日、味の素スタジアムでの対柏レイソル戦終了後、オーロラビジョンでファン、サポーターへの報告を済ませた武藤は、すっきりした表情でミックスゾーンに現れ、マインツに決めた理由をこう語った。 「自分を本当に必要としてくれているチームに行かないといけないと思います。海外はまず慣れることに時間がかかりますから、着実にステップアップできるように、こつこつとやっていけるチーム選びを心がけました」 着実なステップアップ。それは武藤がずっと積み重ねてきたことだ。 2年前の6月、武藤はまだ大学生で、特別指定寸前の選手として、FC東京の新潟県十日町キャンプに参加していた。武藤は日本体育大学との練習試合に出場すると、やは
![マインツ移籍を決断した武藤嘉紀の誓い 変わらぬ謙虚かつ堅実に進化を求める姿勢 - スポーツナビ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7fdd00423805910adbe5e5cf0fb49799838e497a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsports-pctr.c.yimg.jp%2Fdk%2Fiwiz-sports%2Ftext%2Fimages%2F2015%2F0531%2F201505310002-spnavi_2015053100006_view.jpg)