『一流の逆境力 ACミラン・トレーナーが教える「考える」習慣』(遠藤友則著、SB新書)は、日本人でありながら16年もの長きにわたってACミランのメディカル・トレーナーを務めてきた著者が、独自の視点から「いまを生き抜くヒント」を説いた新書。 メディカル・トレーナーの仕事はひと言でいえば、選手が100%の力で試合に臨めるようコンディションを整えること。試合前後のケアだけでなく、怪我をしてしまった選手のリハビリも行います。(「はじめに」より) つまり、そのような仕事を通じ、選手が試合やトレーニングに臨むときの姿勢や、怪我をしてしまったときの様子を見てきたということ。そしてレジェンドと呼ばれる選手たちを内部から観察した結果、「超一流とそうではない選手には違いがある」ことに気づいたのだそうです。 ただし、歴史に名を残す選手も、苦境に陥ったまま這い上がれずに終わってしまう選手も、才能の差はなかったとも