J1残留を果たせず来季J2で戦うことになった大分トリニータ。厳しかった戦いの傍らで、サポーター夫婦が営む餅店「餅屋清末(もちやきよすえ) 杵(きね)や」(大分県豊後高田市)に今季、ささやかな奇跡が起きた。憧れの選手との出会いや、埋もれていた商品の大ブレーク。飛躍のきっかけをつかんだ店主は「来季は正念場」とチームに店を重ね、大きな目標を新たに定めた。 「ピーナツ餅は完売です。午後1時ごろ追加が届きます」。11月7日、大分とG大阪が対戦した昭和電工ドーム大分(大分市)に初出店した「杵や」3代目の内梨稜也さん(27)は、続々と訪れるトリニータのサポーター(トリサポ)に恐縮しながら声をかけていた。内梨さんもトリサポの一人。昨年5月までは大分市内の総合病院の看護師だった。 人と接するのが好きで、患者とより密に接することができる小規模な介護施設などへの転職を考えていた時、妻の真希さん(29)から「杵や
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