今までで一番“世界”を感じた試合だった。あれから2年、パリオリンピックの舞台で自身の成長を確かめる。U-23日本代表DF木村誠二(鳥栖)は2022年11月の欧州遠征でスペインと対戦。「サイドに追い込んでも取れなかったり、個人で突破されちゃったりした。そのときたぶん一番世界レベルを感じた」と振り返った。 22年9月から欧州遠征はコンスタントに続いた。2度目の欧州遠征でスペインと対戦。序盤は拮抗したが、1点を奪われると後手に回った。 「そこからスペインのポゼッションがハマり出した。僕らも点を取りに行かなきゃいけなかったので、ボールを奪いに行くと逃げられたり、上手く運ばれたりした。いいようにやられてしまった感じ」 この遠征に参加した各選手たちが、世界との差を自覚した。木村も「個人の能力をどれだけ伸ばさなければいけないのか、そのとき参加したそれぞれがしっかり確認できた」と収穫を語る。自身の課題はビ