ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][加筆有] www.imdb.com 郊外の一軒家に暮らす詩人の夫と妻の夫婦のもとに、ある夜ひとりの男が現れた。詩人の夫は何故か男を気に入り家の中に招き入れるが、妻はそれに不信感をつもらせる。やがて男の妻と呼ばれる女性が現れ、彼らの子供も現れる。そして、その他の来訪者も一軒家に現れ始め、やがて詩人の妻の精神は徐々に蝕まれてゆく……。 結論からいうと「至極真っ当だが、おぞましい」のが、この『マザー!』だ。旧約聖書の創世記をお手本にしているのは分かるのだが、どうもそれだけでは腑に落ちないのを感じて今回はちょっとインチキをしてimdbのトリビアを開いてみたら。ダーレン・アロノフスキー監督はルイス・ブニュエル監督『皆殺しの天使』とスーザン・グリフィン著『女性と自然』の二つに影響を受けたらしい。……不勉強を承知で告白すれば『皆殺しの天使』は観ていない