企業を「反日認定」して嫌がらせをする人たちがいる。ネット上のデマを信じ、SNSでの誹謗中傷や嫌がらせの電話を繰り返すのだ。長年そのターゲットとなっているのが、孫正義氏とソフトバンクグループである。昨年の通信障害騒動で蒸し返された「白い犬の妄想」について、評論家の古谷経衡氏は「ゼロ年代からの『ネトウヨあるある』だ」と指摘する――。 「ソフトバンクは反日企業」というツイート 昨年10月17日付の日本経済新聞の名物コラムに、「孫正義氏を経団連会長に」という記事が載った。単なる推薦記事なので「待望論」の一種だが、実現すれば快挙だ。孫氏はソフトバンクグループの総帥として、常に日本のIT業界をリードし、日本のブロードバンド普及の立役者であり続けている。 しかしソフトバンクに対する論評は必ずしも順風のモノだけではない。昨年12月19日、東証1部に上場したソフトバンクは「平成最後の大型IPO」と期待された