米国テキサス州のメキシコとの国境都市エル・パソ(El Paso)で8月3日に起きたメキシコ人を標的にしたセミオートマティック銃による乱射事件で22人が殺害されたのを切っ掛けに、米国のヒスパニック移民の間で「いい加減にしろ。もう大人しくしているのは御免だ」として彼らはトランプ大統領の差別的な移民対策に正面から対抗して行く構えを見せるようになっている。 これまで、トランプ大統領は移民を嫌悪する姿勢を明らかにしており、それに挑発されてヒスパニック移民を排斥しようとする動きが米国社会の中で生まれている。 米国社会の中でヒスパニックが人口比で構成している割合と言えば全人口の17.9%を占めているという。それは人口にして5990万人。残りを白人が61.4%で1億9560万人、それ以外の多種民族が20.7%、6640万人とされている。 ヒスパニックの米国への移民は1970年代から始まった。同年は僅か96